内容説明
僕たちは、なぜ「頑固親父」になれなかったのか?『巨人の星』から30年。高度成長時代前後の社会状況をふりかえりつつ、「究極の親父」星一徹と「父性」のありかたを熱く語る、斬新な同時代論。
目次
第1章 昭和四十一年―こどもたちのロッカールーム(星のあとさき―「巨人の星」のまえとあと;書籍とこども―「星」と昭和三十年代生まれ;雑誌とこども―伝統少年文化の終幕で ほか)
第2章 昭和四十四年―星とこどもたちとのキャッチボール
(三つの「お会いできて光栄です」;「巨人の星」とはどういう物語だったのか;「巨人の星」と父性の原理 ほか)
第3章 昭和四十六年より現在―こどもたちのゲームセットあるいは永遠のプレイボール(「巨人の星」の終わり;梶原の文章の意味するもの;「巨人の星」の時代その後半 ほか)