内容説明
癌を装って頭髪をすべて抜いた女性、排せつ物を血管に注入する男性、重度の摂食障害の少女。彼らの心の奥にある本当の欲求とは?虐偽性障害―この奇妙な「病気」は、普通の仮病の延長線上にあるものであり、すべての人に身近な病気なのである。
目次
「わたし癌なの」
「やさしさを求めて」
「自分の血を奪う吸血鬼」
転落―虚偽性障害に染まるプロセス
空想虚言症―途方もない嘘を演じる人々
発熱の演技
華々しき症状
眠ったまま死ねたら
ぬれぎぬ
かくれた動機〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
gtn
14
周囲の同情を引くために、病気を装ったり、自傷するミュンヒハウゼン(ほら吹き男爵)症候群。その発展型「空想虚言症」は、疾病の訴えのみならず、病気ゆえの不遇をかこつ。周りの関心だけではなく、人としての価値も確認したいのである。さまざまな症例から、人間とはどんな生き物かよく分かる。2019/04/07
くさてる
4
虚偽性障害、という自ら病気を偽ることにより他人からの慰めや支援、安全な環境を得ようとする精神的な問題を抱えた人々に関するノンフィクション。誰でも共感出来そうな他人への甘えが常軌を逸するとこんなにも根深い問題になるのかと思うと、空恐ろしい気持ちになった。他人をコントロールすることが巧みな患者のエピソードなどは、ちょっとしたサイコホラーを読んだ気分になりました。2013/03/12
釈聴音
2
「ミュンヒハウゼン症候群」の症例と、その患者が周囲に与える影響も悲惨なものがあるが、それにも増して「虚偽症状」と誤診された例が最も残酷である。2012/09/09
monado
1
サイコホラーのネタになりそうな、胃が痛くなりそうなエピソードが満載。特に十三章のエピソードは物語としてもよくできていて面白い。2012/06/23
明明後日
0
虚偽性障害にかかる医療費、被害者の心の傷について。2013/04/28
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