内容説明
戦死したとされていた元同僚が、突然の便りとともに帰国。そして久しぶりに昔のオフィスに顔を出し、かつての仲間とともに即席の帰国歓迎会となったが、それもつかの間に、一転して「殺人」の舞台と化す―全員に振る舞われたコーヒーのひとつに、いつのまにか毒薬が仕込まれていたのだった。誰一人として犯行の瞬間を知らず、しかも当然あるべきはずの「毒薬の容器」さえ見つからない!!衆人環視の密室状況下で、いったい誰が、いかにしてこの大胆な犯行をなしえたのか、そしてその動機とは…。被害者をめぐる複雑な人間関係と、「容疑者たち」の不可解な言動の数々をまえに、探偵ナイジェル・ストレンジウェイズは何を読みとり、いかなる「結論」を導き出すのか。徹底的に論理にこだわった本格「フーダニット」ミステリの傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホームズ
25
殺人事件が1件は正直物足りない容疑者もかなり絞り込める状況の中ではもう少し混乱させても良かったかな。戦争直後の設定ということはジョージアが死んでからそんなに間もない時期の割にはナイジェルが元気(笑)もう少しジョージアの事に触れてくれても良かったかな〜。ニコラス・ブレイクの作品はもっと翻訳されて文庫で読めるようになると嬉しいな〜。『野獣死すべし』も再販してほしいし他にもいい作品はあるんだけどね。2013/08/20
のざきち
8
積読本。戦死と思われていた元同僚が帰国、かつての職場での仲間とのパーティー中に局長のアシスタントがコーヒーで毒殺される。誰一人として毒物の混入を知らず、しかもあるべき毒薬の容器さえも見つからない...ブレイクの作品にしてはパズル性の高い、論理性にこだわったフーダニット作品に仕上がっているので、代表作「野獣死すべし」のような作品が好みな方には退屈に思えるかもしれません。法月綸太郎の解説は、ブレイクを知るには一読の価値ありです。2020/05/09
チェス
4
途中、退屈だったけど、ラスト犯人は誰なんだ?と興奮。2018/04/01
kanamori
0
☆☆☆2013/10/01
tai65
0
星 4.5 2011/06/27
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- 和書
- CD付中国語検定対策3級