内容説明
古代世界へタイムスリップ。巡礼、通商、物見遊山…地中海に生きた人びとの好奇心と冒険をいきいきと描く。
目次
旅のはじまり（前３０００‐１２００年；前１２００‐５００年）
広がる地平
古典期ギリシアの交易と旅
最初の旅行作家
一つの世界
さまざまな旅人
休日に
海路の旅
ローマの道〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すがし
4
すばらしい書物。これほどの名著が、あまり読まれていないのはなんとも残念。読みやすく平易でありながら、建造物の間取りや、当時の服装など、実に細部に到るまで詳細に描写され、古代の旅人の姿を目前に見るがごとく思い浮かべることができる。なおかつ十分に専門的でもあり、あらゆるニーズに応えることができる名著である。2010/12/06
フェイ
3
オリエント文明からローマ帝国末期までの旅に関する情報満載。当時の観光スポットや宿屋の性質、証明書の詳細など、官吏から庶民までの当時の旅が詳細に語られている。また、読みやすさにも心配りがされており、例えば前後の章に同じ単語が出てきた場合、その下に（２２６頁）などという風に詳細が書かれた頁を記載している。また、訳者も翻訳の参考にした資料（大抵は文中に出てきたものの邦訳版）を記載しているのも嬉しい。 ※盗賊や酒場・宿屋など、ファンタジーにおける旅に必須の要素が解説されている。旅の要素を組み込む人は一読を勧める。2015/05/04
ヨックモック
2
人は何故、旅をするのか。必要に迫られるわけでもなく、旅行をするのか。きっとヒトのDNAに旅をすることの歓喜が刻まれているからに違いない。古代の旅人たちがしたことも想ったことも、現代人と大差ないのだ/古代から観光記念に遺跡に名前の落書き（グラフィティ）をしていたり、適当な現地ガイドに騙されたり煙たがったり、ご当地お土産を買いたがったり、本当に今の旅行者と何も変わらない。彼らのほうが苦難に満ちた旅をしていて、でもきっと目的地に着いた時の感動も満ち足りてただろう。旅行先にはまだ神話が生きていたわけだしね。2017/01/24
さーもんマヨ
1
B2015/05/30
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- 和書
- ポエトリ・アメリカ
