仮面劇場の殺人

仮面劇場の殺人

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  • サイズ B6判/ページ数 374p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784562030521
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

イギリスからアメリカへ渡る客船「イリュリア号」で、ギデオン・フェル博士は不可解な銃撃事件に巻き込まれる。しかしそれは、これから起こる悲劇のささやかな前触れにすぎなかった―。「仮面劇場」では、シェイクスピア劇の公演を前に、関係者を招いた舞台稽古が行なわれていた。その劇のリハーサル中に、劇場二階の特等個室―ボックス席―で殺人が起こる。一つしかない扉は内側から施錠され、窓は舞台に向けられており、人の出入りはなかったという。被害者は至近距離から背中を撃たれていたが、「凶器」はなぜか殺害現場から離れた地点で発見された。そして容疑者たちには完璧と思えるアリバイが…。不可能状況下の殺人と複雑に入り組んだ人間関係、そこでフェル博士はいかなる「仮面」をはがすのか。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みやび

11
シェイクスピア劇場でのリハーサル中に女優が殺される。物語の大半が俳優や関係者たちの興奮した会話で成り立っているので、ずっと舞台を見ているようでした。密室の謎よりも石矢のトリックよりも、なんでみんなあんなに罵り合えるのか、しかも愛の名のもとに許せるものなのか…圧倒されっ放しでした。動機はとてもシンプルで納得。2022/12/06

左近

3
原題『Panic In Box C』。フェル博士シリーズの長編。舞台稽古の真っ最中、客席で密室状況の殺人が発生。凶器と目されたのは、使い物にならないと思われていた古い石矢。容疑者達は皆、アリバイがあるようだが…カーといえば不可能犯罪。その一方、ストーリー・テリングの上手さやユーモアの味も忘れてはならない。酒場で酔っぱらいが繰り広げる母校愛合戦が実に楽しい。解説担当はカーを愛することで有名な二階堂黎人。ポー、ドイル、チェスタトン、ルブラン、クリスティー、カー、クイーンを世界七大推理小説作家と呼ぶんですね。2014/05/20

Jimmy

1
どうもこの長さ、特に中盤は150〜200ページは必要ない。会話のふくらましや妙なシーンは全然ミステリを膨らませてなくて、ただのページ稼ぎにしかなってないのが悲しい。なによりもトリックの古さ(他の作家で済み)を嘆くよりも、物語の冗長さに悲しくなってくる。2022/05/26

風鈴

1
やっと読み終わった!アメリカ史、シェイクスピア、英米の大学の話やら譬喩表現訳本だからよけい難解で途中挫折しそうになった。舞台が好きなのでそれに助けられたみたいな。それにしてもノックス夫妻のやり取りの辛辣さ疲れる。よりを戻してもまた別れそう。2018/07/03

shiaruvy

1
△本棚捜索後詳細記入 本棚の後ろに引っかかっていた。 カー棚にきちんと移設。2017/12/29

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