内容説明
「米内のことが懐しくなった」と昭和天皇はもらされた…戦争防止と平和のために苦闘し、「昭和」に立ち向かった天皇と米内光政。
目次
1 昭和天皇のこと
2 昭和史断片
3 歴史上の人物に類似を求める
4 想い出づるままに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
18
著者が米内光政のことを大好きなことがよくわかりました。私は米内光政がそんなにすごいとは感じず、著者が指摘していた海軍の良識派の1や2(海軍に都合のいいときに良識的)に属すると思っていますが、著者の考えを読んで面白かったです。天皇との関係は私も発言記録集成や独白録を読んだときに気付かなかった話なのでまた読んでみようと思いました。2021/10/10
YOSHI-CO
0
論文というよりも、高田さんのエッセイに近い文章。 米内光政を敬愛している筆者の想いが伝わってくる。 米内光政を表すのに、老子を引っ張ってきていたので、何と無くではあるが、米内の人となりがわかるような気がした。泰然とそこに座る“大きい人”...なのかなと。 太平洋戦争の終結に向けて、力を注ぎ、精神論だけではなく、世界的な視野で冷静に大局を見据えることができた人。こんな人材がいながら太平洋戦争が避けられなかったのは、悲しいこと...。 阿川弘之の「米内光政」も読んでみたい。2014/09/02