感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
印度 洋一郎
4
「続」の方は、著者自身の勤務経験に基づく、「ソ連軍というお仕事」の実態。自分の任務に関する最低限の知識と情報しか与えられない秘密主義、新兵へのいじめ(士官は部下達に徒党を組まれるより、対立してくれた方が管理しやすいので黙認)、頻繁に行われる部隊への査察への対応(饗応して篭絡)、党の関係者の子弟による徴兵逃れ、階級よりも役職(方面軍司令官や軍司令部参謀長等)が力を持つ人事など、ソ連軍という組織の問題点が強調されているようだが、これは自分の立場を忖度して、古巣を糾弾する亡命者らしさがある。2023/02/06
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