出版社内容情報
宅和教授退官記念として編まれた、日本大学ファイナンスコースの教官、また宅和教授に薫陶を受けた研究者らによる論文集。
金融と経済をめぐり、さまざまなテーマについて、その歴史、あるいは現代的な課題を取り上げ検討。第1部が「金融経済の学説・思想・歴史」、第2部が「証券・保険・協同組織金融の理論・思想・歴史」、第 3 部が「世界経済の現代的課題」となっており、これらの分野における研究の大きな流れをつかめる。
佐藤 猛[サトウ タケシ]
山倉 和紀[ヤマクラ カズノリ]
目次
第1部 金融経済の理論と思想(ソーントンの金融政策思想とその変遷問題;ハイエクにおける実物生産とその現代的意義―『資本の純粋理論』から学ぶ;Conceptualizing Money:from Commodity Monies to Cryptocurrencies)
第2部 証券・保険・協同組織金融の理論と思想(19世紀のパリ証券市場と証券理論―ルフェーブル、ルニューとバシュリエ;保険におけるミューチュアル;相互金融思想の史的展開と現在―ROSCAsの集団思想と協同組織金融思想との分水嶺)
第3部 世界経済の現代的課題(人民元国際化への道のり;アメリカの協同組織金融機関の現状と課題―クレジットユニオンを中心に;世界金融資本主義とその行方)