内容説明
本書は、ドイツにおける労働の人間化の展開をテーマとする。理論と実践の両面からアプローチ。理論編ではブリーフスとマルクスの疎外理論、フリードマンの技術楽観論、ケルン/シューマンの分極化論などの分析を通じて、疎外を生起させる基本的な要因や疎外の克服に関する諸理論の妥当性などについて検証。実践面からのアプローチは、疎外を克服するために投入された人為的な措置の有効性に関する分析が中心となる。
目次
第1部 技術の発展と労働の人間化(労働疎外に関する諸理論;疎外の克服に関する諸理論;労働の人間化の概念・方法)
第2部 労働の人間化―実践と戦略(共同決定システムの成立と運用;労働生活の人間化プログラムと半自律的作業組織―1970年代;新しい生産構想と半自律的作業組織―1980年代;労働組合の戦略)