内容説明
貿易取引を物流の面からだけ捉えるのではなく、取引流通(商流)からも捉えることにより、貿易商務を「貿易ビジネス」として認識する体系を提示する。
目次
1 貿易マーケティング(貿易商品の製造、発掘;貿易商品のコストと価格戦略;貿易商品のチャネル戦略;貿易商品のプロモーション)
2 貿易実務(貿易売買契約の締結;定型貿易取引条件;船積み書類;貿易取引における代金決済;貿易契約の諸条件;船積みと荷受け)
3 輸入ビジネスの形態
4 マーケティングとは何か
著者等紹介
中野宏一[ナカノコウイチ]
1943年函館市生まれ。1966年小樽商科大学商学部卒業。1972年早稲田大学大学院商学研究科修士課程修了。1975年同、博士課程修了(所定単位取得)。1985年神奈川大学経済学部教授。所属学会:日本貿易学会、国際ビジネスコミュニケーション学会、Academy of International Business(米国)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Naohiko Oikawa
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1980年代の米国企業の日本市場における失敗の原因が、「非関税障壁」よりも、提供商品の消費者ニーズに対する乖離などにあることを明らかにしたことで知られる著者による「貿易ビジネス」の教科書。 「対象市場においてどの市場セグメントを狙いいかに差別化するか」から始まり、マーケティング、貿易実務、ビジネス形態に関する基本的な概念が俯瞰的に整理されている。 最終章に付加されたA.W.ショーの「初期マーケティング」も明快。 国際ビジネスにおいては、オーセンティックなマーケティングが「勝負どころ」なんだなぁ、と感じた。2013/03/10