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目次
はじめに:加速するエネルギーシフト
序章 人類が直面する二律背反
第1章 「再生可能エネルギー主力電源化」と直面する課題―第5次エネルギー基本計画の検討
第2章 再生可能エネルギーをどうするか―主力電源化への2つのアプローチ
第3章 原子力発電をどうするか―カギ握る使用済み核燃料の処理
第4章 火力発電をどうするか―CCSとCCU
第5章 水素への期待―エネルギー構造全体を変える可能性
第6章 再生可能エネルギー主力電源化の担い手は誰か―ゲームチェンジャーの出現
おわりに:「再生可能エネルギー主力電源化」への道
著者等紹介
橘川武郎[キッカワタケオ]
現在、国際大学大学院国際経営学研究科教授、東京大学名誉教授、一橋大学名誉教授。1951年和歌山県生まれ。1983年、東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。経済学博士。青山学院大学経営学部助教授、東京大学社会科学研究所教授、一橋大学大学院商学研究科教授、東京理科大学大学院イノベーション研究科教授を経て、現在に至る。その他、経営史学会会長、総合資源エネルギー調査会委員等を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Koki Miyachi
3
脱カーボンが求められる時代の最重要課題「主力電源となるエネルギー」に関する本。政府の政策の問題点を炙り出し、具体的な対策について提言している。政府の姿勢には大いに疑問を感じた。問題提起としては大いに共感できるのだが、分かりづらい政策のそのままの引用が多く、読むのが苦痛だった。もう少し要点を分かりやすく解説してもらえるとありがたいのだが。2022/02/08
okadaisuk8
3
再生可能エネルギーを今後の主力電源にすべきと言い切り、課題の出力の変動の大きさを原発や火力に頼らず(頼りすぎず)どうコントロールするか提案する。安定供給やエネ安全保障の面から言えば、相当説得力もある。提唱通り見直せる政治家がいればなあと思わせる内容。一方、高効率石炭火力の輸出は環境面でもプラスと説くが、この辺りは急スピードで見る目が厳しくなる中、国際的にその理論が許容されるかは疑問。安定供給、経済、安全保障から見ると完璧な内容だが、環境からみると見る人によっては受け入れづらい部分が残るかもしれない。2021/01/27
Go Extreme
2
加速するエネルギーシフト 人類が直面する二律背反 「再生可能エネルギー主力電源化」と直面する課題:第5次エネルギー基本計画の検討 再生可能エネルギーをどうするか:主力電力化への二つのアプローチ 原子力発電をどうするか:カギ握る使用済み核燃料の処理 火力発電をどうするか:CCSとCCU 水素への期待:エネルギー構造全体を変える可能性 再生可能エネルギー主力電源化の担い手は誰か:ゲームチェンジャーの出現 「再生可能エネルギー主力電源化」への道2021/07/30
影実
2
エネルギー基本計画や地球温暖化対策計画など、現行の政策方針を読み解きつつ、再生可能エネルギー主力電源化への道を検討した一冊。再エネ一辺倒ではなく、原子力、火力、水素などエネルギー全般に言及している。技術的な深堀などは少ないが、我が国のエネルギー政策の流れを網羅的に把握する役に立つ。エネルギーを巡る状況は大激変のさなかにあり、2020年9月に刊行された本書では、2050年カーボンニュートラル宣言、NDC引き上げについての言及はほとんどない。本書の捉え方を参考にしつつ、最新情報へのキャッチアップが必要だろう。2021/07/22
M_Study
2
2020年発行だが、この一年でエネルギー政策は大きく変化したのでWebニュースでキャッチアップした方が良い。再生可能エネのうち水素について自分は懐疑的であったが、運びやすくするMCH化や、CO2と反応させてアンモニア化するといった方法は将来性を感じられた。2021/07/04