内容説明
「有機食品」に込められたものは、環境問題を含めた地球に生きる人としての“在り方”。その“在り方”を貫くべく、若者たちは必要なものは協力し合い、創り上げていった。緩やかな、しかし確信に満ちた実践は、いつしか社会システムを変えていく。本書は、魅力的なこの社会変革の道程を真摯な筆致で描き出している。
目次
カウンターカルチャーが起こした破壊的イノベーション
第1部 カウンターカルチャーと米国の有機食品(有機農業の誕生を取り巻く環境―第二次世界大戦後から1970年までの食品供給システム;バック・ツー・ザ・ランド・ムーブメントと有機農業の発展;ヒッピーフードとカリフォルニアキュイジーヌ―有機農産物発展初期の消費者と伝道者達)
第2部 事例研究(有機農産物卸売業―OGC社の事例;有機食品スーパーの発展―M&Aを繰り返したホールフーズマーケットと地域に根差すニューシーズンズマーケット;フードコンスピラシーから有機食品生協へ―ピープルフードコープの事例;オレゴン州のファーマーズマーケット―コーバリス・ファーマーズマーケットの事例)
米国における有機農産物流通チャネルの発展―成功をおさめた要因と日本へのインプリケーション
著者等紹介
畢滔滔[ビイタオタオ]
中国北京市生まれ。2000年、一橋大学大学院商学研究科博士後期課程修了。博士(商学)。東京理科大学諏訪短期大学(現・諏訪東京理科大学)、敬愛大学経済学部を経て、立正大学経営学部教授。2008年度カリフォルニア大学バークレー校都市地域開発研究所(IURD,UC Berkeley)客員研究員(Visiting Scholar)。2017年度ポートランド州立大学ハットフィールド行政大学院(Mark O.Hatfield School of Government,PSU)客員研究員(Visiting Scholar)。主要著作は『チャイナタウン,ゲイバー,レザーサブカルチャー,ビート,そして街は観光の聖地となった:「本物」が息づくサンフランシスコ近隣地区』(白桃書房,2015年,日本商業学会・学会賞(奨励賞)受賞),「広域型商店街における大型店舗と中小小売商の共存共栄:『アメ横』商店街の事例研究」『流通研究』第5巻第1号(2002年,日本商業学会・学会賞(優秀論文賞)受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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