出版社内容情報
トラック運送の業界団体で小倉昌男氏と三十年近く交流のあった著者。
宅急便が開発され、世界的に評価されるまでを、物流・マーケティング的視点で語ったエッセイ。
内容説明
小倉昌男氏が残した数々の名言から、クロネコヤマト大躍進の秘密が解き明かされる。長年、氏と親交を結んだマーケティングの研究者が著す渾身の一冊。
目次
序章 ヤマト運輸と小倉昌男―「宅急便」成功までの軌跡
第1章 市場設定と潜在需要―市場と顧客を明確にする
第2章 サービス展開―顧客第一主義の本質を探る
第3章 視点の転換―宅急便を進化させた原動力
第4章 マーケティング経営―小倉さんのセンスとマインド
終章 等身大の小倉昌男―証言とエピソードで明かされる素顔
著者等紹介
中田信哉[ナカダシンヤ]
1941年、島根県松江市にて小児科開業医の長男として生まれる。折鶴幼稚園、島根大学附属小学校・東京杉並区立堀之内小学校、杉並区立松の木中学校、慶應高校を経て1963年慶應義塾大学経済学部を卒業。高校時代は日本野鳥の会に、大学時代は広告学研究会に所属。大学卒業後、明治乳業株式会社に入社、営業担当として問屋、小売店、病院を回る。そこで猛威を振るうスーパーの姿を見て流通革命のウオッチャーに憧れ、1969年に財団法人流通経済研究所に入所、システム開発センターに所属。1983年、神奈川大学経済学部教授。1988年同教授。2012年、神奈川大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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月華
2
図書館 新聞の書評欄で小倉さん関連の本が取り上げられていたので、図書館で見かけたこちらの本を借りてみました。宅急便と宅配便は違う言葉を指すというのは気にしたことがなかったです。2016/03/18
後藤だいすけ
0
著者と小倉昌男氏は30年近くの親交があっただけあって随所に裏話が語られて、とても面白く宅急便のマーケティング論が書かれてます。 小倉氏はマーケティングは面白いと常々語っていたようです。 小倉氏にとってのマーケティングは広告、価格、販売ではなく、「思想」であり「考え方」と理解していたそうです。 そしてそれで終わるのでなくストーリーにすることによってこれまでの流れが明確になり、さらに今後の発展に結びついたようです。 宅急便はまさに小倉昌男氏のセンスとマインドの賜物であるということですネ。 2014/04/28
Erika
0
●トラック運送の業界団体で小倉昌男氏と三十年近く交流のあった著者。 宅急便が開発され、世界的に評価されるまでを、物流・マーケティング的視点で語ったエッセイ。☆感想なし。2013/08/28
かとたか
0
小倉昌男さんの経営学とセットで読むととても面白い。流通経済学の中田信哉が、学者としてと言うより、小倉の知人として小倉を語る。研究者であり、知人である中田の解釈はとても参考になった。また、中田しか知り得ないようなトーク、エピソードもあり、面白い。2021/08/24