内容説明
本書は、会計理論と『利益』概念の関係について論じたものである。会計理論には、今日、いろいろな傾向のものがあり、また、いろいろな概念の『利益』が論じられている。しかし、これらは互に独立して存在するのではなくて、両者間に密接な関係が存在するはずであると考え、両者の関係について論じてみようと考えた。
目次
第1部 基礎的考察(二つの会計と二つの会計理論;会計目的と会計原則―ペイトンの主張を中心として;会計上の『利益』概念)
第2部 説明的記述論と『利益』概念(制度会計論の形成方法―リトルトンの主張を中心として;原価主義会計論と『利益』概念;発生主義会計論と『利益』概念;保守主義会計論と『利益』概念)
第3部 機能的規範論と『利益』概念(情報会計論の形成方法;経営意思決定会計論と『利益』概念―エドワーズ・ベルの主張を中心として;経営効率計測会計論と『利益』概念―ベドフォードの主張を中心として;将来予測会計論と『利益』概念―レヴスンの主張を中心として)