出版社内容情報
日本企業は、グローバル化に伴う多様な価値観や視点を持つ人々が協働する土壌をつくり、新領域での技術開発と柔軟で適応力の高いイノベーション創出のシステムを設計、新たな価値を創造するビジネスに取り組むことが求められている。
本書は、企業の事業創造のマネジメントについて、新事業の創造を考える基礎となる論点を整理したうえで、現場や組織の中から自然発生的に新たな価値を生み出す「創発性」を重視したシステム設計についてわかりやすく論じている。
新事業創造では、新事業を担当する人事とその選抜が注目されることが多いが、組織の他の機能との関連性や整合性を分析して議論しなければ部分最適に陥ってしまうリスクがあることを筆者らは指摘。企業の生存領域であるドメイン、イノベーション、社内企業家、プロジェクトチーム、組織文化等の経営戦略論、経営組織論、企業家論の概念をもとに、戦略と組織の有機的な結合のシステムを対象として論じている。新事業を成功へ導くワン・ベスト・ウェイは存在しないが、新事業の成功確率を高めるために必要な要素とその有機的な結合のあり方を見出すことができると説く。
【目次】
第1章 経営戦略と新事業創造
第2章 社内企業家と新事業創造
第3章 製品開発マネジメントとイノベーション
第4章 新事業創造とプロトタイプ
第5章 創発型事業創造と制度的独立
第6章 創発型事業創造システムの設計
内容説明
「新たな価値を生み出す」システムとは?日本企業再生のために求められる、新事業創造。その関連理論と事例研究を踏まえ、「価値を生み出す」創発性重視のシステム設計に必要な要素を導出。新事業を成功に導く戦略と組織の有機的結合のありかたに迫る!
目次
第1章 経営戦略と新事業創造
第2章 社内企業家と新事業創造
第3章 製品開発マネジメントとイノベーション
第4章 新事業創造とプロトタイプ
第5章 創発型事業創造と制度的独立
第6章 創発型事業創造システムの設計
著者等紹介
山田幸三[ヤマダコウゾウ]
大妻女子大学社会情報学部教授、博士(経営学)。上智大学名誉教授。東北大学客員教授。東洋大学客員教授。大阪経済大学客員教授。1979年神戸大学経済学部卒業、1991年神戸大学大学院経営学研究科博士課程単位取得退学。東京海上火災保険、岡山大学経済学部教授を経て2002年上智大学経済学部教授、2021年より現職
石田修一[イシダシュウイチ]
東北大学大学院工学研究科教授、博士(経営学)。博士(工学)。1990年東京工業大学大学院理工学研究科修士課程修了、2000年北海道大学大学院経済学研究科博士後期課程修了、2008年京都大学大学院工学研究科博士後期課程修了。ソニー、日本学術振興会特別研究員、北海学園大学経営学部助教授、立命館大学大学院テクノロジー・マネジメント研究科教授を経て2019年より現職
江島由裕[エシマヨシヒロ]
大阪経済大学経営学部教授、博士(経営学)。東北大学客員教授。1986年立命館大学法学部卒業、1989年米国ピッツバーグ大学大学院公共・国際事情研究科修士課程修了(MPIA)。2010年上智大学博士(経営学)。三和総合研究所、岡山大学、島根県立大学を経て2007年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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