出版社内容情報
初版である『クリエイティビティ・マネジメント―創造性研究とその系譜』では、古典的理論から現代に至るまで、創造性にまつわる理論の系譜をたどり、組織で求められる創造性、実務の現場で活かされる創造性について考察し、創造的人材の確保と育成のヒントを探った。
今回、初版刊行から 12 年を経て、その間の実証研究の進展・蓄積を丁寧に追い、重要な研究を追加する形で改訂を行ったのが本書である。
改訂版のポイントは大きく2つある。1つは、創造性とポジティブ組織行動(特に心理的資本)に関する記述を追加したこと。もう1つは、初版では創造性を主に個人レベルの変数として議論してきたが、本書ではチーム・集団の創造性に議論の幅をひろげたことである。あわせて、創造性を実務につなげるうえでの具体的な考え方のヒントとなるコラムも追加している。
経営学や経営実践の立場から創造性を研究・実践応用する上でのグランドデザインを理解し、個人・チーム・組織へと創造性発揮の連鎖がスムースにつながることで、企業競争力を生み出すイノベーションが結実する。
Chat GPT など AI の進化がとまらないが、AI が深層学習による知的能力の獲得というシステムである限り、創造性の重要性は決して色あせない。VUCA の時代だからこそ、創造性という無限の可能性にあふれた極めて人間的な営みが求められる
内容説明
実は身近な「創造性」見出し、育て、活かすために。初版刊行後の実証研究の進展・蓄積を丁寧に追い、重要な研究成果を追加。特に、心理的資本、チーム・集団レベルの議論が加わったことで、組織が創造性を発揮させ、活かすための知見がさらに充実。実務に役立つコラムも必読。
目次
序章 本書の目的と構成
第1章 創造性の定義と測定
第2章 パーソナリティアプローチ
第3章 思考能力アプローチ
第4章 認知アプローチ
第5章 社会環境アプローチ
第6章 複合的アプローチ
終章 創造性研究の課題と展望
著者等紹介
開本浩矢[ヒラキモトヒロヤ]
大阪大学大学院経済学研究科教授、博士(経営学)。1993年、神戸大学大学院経営学研究科博士課程博士前期課程修了。1995年、神戸商科大学(現兵庫県立大学)助手。その後、講師、准教授を経て、2007年、兵庫県立大学教授。2016年より現職
和多田理恵[ワタダリエ]
人材開発研究所LLP代表、博士(経営学)。2010年、神戸大学大学院経営学研究科博士課程博士後期課程修了。伊藤忠商事(株)、リクルートグループ、外資系コンサルティング会社を経て2010年、人材開発研究所を創業し、現職に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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