組織衰退のメカニズム―歴史活用がもたらす罠

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組織衰退のメカニズム―歴史活用がもたらす罠

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  • サイズ A5判/ページ数 492p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784561267638
  • NDC分類 586.067
  • Cコード C3034

出版社内容情報

本書は、戦前に大きな成功を収めた企業「鐘紡」の戦後の歩みから、その衰退のメカニズムに迫っていくものである。成功した歴史をもつ組織が、なぜ、どのようにして衰退するのか。その長いプロセスを丹念に追い、衰退の原因というべきものを一つ一つ明らかにすることで、その起きた出来事の全体像を結ばせていく。それは、自社の歴史をどのように捉えていたのかという事実の組み立てを改めて行っていく作業といえよう。

企業人が、組織の成功から学ぶにせよ、失敗から学ぶにせよ、それは組織で起きた過去の出来事についての解釈(歴史)を活用しようとする営みである。組織の当事者が自分たちの歴史をどのように活用してしまうことが衰退につながるのか、それが分かれば、その陥穽に落ちるリスクは避けられる。

当時の関係者たちも、事業がうまくいかなくなることをわざわざ選ぶつもりはないはずであった。が、なぜその時に誤った判断をしてしまうのか。本書では、長い歴史をもつからこそ生まれた、一定の判断に囚われ引き起こされる失敗の罠、これらの多様で輻湊な関係性、連続性に分け入り、ありのままの人間の行為とその判断の危うさに近づいていく。

本書が解き明かしているのは、そうした等身大の人たちが歴史の活用に失敗し、それによってもたらされる組織衰退メカニズムの有り様である。

内容説明

戦前の大企業“鐘紡”の戦後の歩みから、衰退のメカニズムを解き明かす。豊富な史料・資料・証言を丹念に追い、ありのままの人間の行為と判断の危うさに迫ることで見えてきたのは、等身大の企業人たちが自社の歴史の活用に失敗し、罠に陥っていく生々しい有り様であった。組織衰退のリアリティが見事に浮き彫りにされた力作!

目次

序章 問題意識
第1章 既存の理論研究
第2章 研究の方法
第3章 事例企業:鐘紡の略史
第4章 衰退事象
第5章 戦後の事業展開1:経営者と既存事業の強化
第6章 戦後の事業展開2:新規事業への進出とその失敗“合成繊維”
第7章 戦後の事業展開3:新規事業への進出とその失敗“非繊維事業”
第8章 業績目標
第9章 組織内の関係性
終章 考察と含意:衰退のメカニズム
補論:レトリカル・ヒストリー研究

著者等紹介

松尾健治[マツオケンジ]
熊本学園大学商学部准教授、神戸大学大学院経営学研究科研究員。2001年3月東京大学文学部歴史文化学科西洋史学専修課程卒業。2017年3月神戸大学大学院経営学研究科博士課程後期課程修了。博士(経営学)。東京海上火災保険株式会社(現、東京海上日動火災保険株式会社)などを経て、2017年4月より熊本学園大学商学部(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

らる

6
鐘紡を対象に、成功した組織の衰退について研究した本/進化と探索のどちらかに組織の資源配分が傾いてしまうことは、組織の持続を危うくする/組織衰退がはじまると、失敗している事業が継続されてしまう。なぜなら日本企業は解雇が難しく、事業を辞めるなら転属先を用意する必要があるが、組織衰退しているとその先が無いため/探索に高い水準を早期達成することを求めると失敗する/支配的CEOが強圧的にパワーを行使すると、非決定のプロセス=忖度が発生し、組織活動に負の影響を及ぼす2024/01/06

辻井凌|つじー

2
なぜ失敗から学んでも、必死に現状を改善しても失敗してしまうのか。優秀な仕事人間と、意見を吸い上げ決断することに長けたリーダーはまったく別だ。無能だから失敗するのではない。思わぬ切り口が興味深い。鐘紡破綻の謎解きケーススタディ。2024/12/31

Irving

1
研究課題の設定、事例の位置付け方、緻密さ、メッセージの深み、いずれも素晴らしい。調査が難しいであろう、衰退事例を詳細に解明した執念を感じる迫力の一冊である。2022/11/20

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