目次
第1章 通信機器市場の変化―垂直統合から水平分業へ
第2章 通信技術の変化―アナログからデジタルへ
第3章 ファーウェイの発展史―輸入代理店から多国籍企業へ
第4章 製・販融合型研究開発体制の確立
第5章 経営理念と人事労務管理
第6章 中国通信機器産業の確立
著者等紹介
今道幸夫[イマミチユキオ]
1951年大阪府に生まれる。2012年大阪市立大学大学院創造都市研究科後期博士課程単位取得満期退学、博士(創造都市)。現在、三協国際特許事務所所員。大阪市立大学大学院創造都市研究科客員研究員。所属学会:中国経済経営学会、日本労働社会学会、工業経営研究学会(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Hatann
4
ファーウェイは中国の会社であるが、完全民営企業であって、国営企業である中国通信ほかに真っ向から競争を仕掛けて成長してきた。驚くべきことに大企業でありながら上場せずに全ての株式が従業員によって所有される。また、垂直分裂傾向にある中国では珍しく製販融合の研究体制を確立して半端ない資金を研究開発に費やす。その結果がクアルコムをも不安がらせる5G技術だ。トランプが真に恐れているのは中国の経済力ではなくファーウェイの技術力である。そんなファーウェイを長年に眺めてきた著書によるファーウェイの歴史と組織の分析である。2019/02/25
Takushi Yoshida
0
日本では中国の企業研究は中国語を使う人に依存する傾向があるが、中国が技術大国に変化したいま最低限の技術の知見がある人がそれをやらないと、隣国なのに何も知らないことになると思われた。2019/02/08