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出版社内容情報
急速で大規模な変化を続けている情報通信市場において昨今、覇権は情報通信事業者から、グーグルやアマゾンなどの、特にアメリカのIT企業へ移りつつある。本書で著者は、その規制が既存の通信業者、また国内のIT企業に厳しく運用されていることを指摘する。
また、固定系通信事業者と携帯電話事業者の経営状況のコントラストを比較しながら、本書は、このような市場構造をもたらしている日本の規制政策とその問題点、新しい課題を解明しようと試みている。
長く、情報通信政策の研究を続けてきた著者による、事業者・利用者・規制当局の議論の活発化を目指した問題提起の書。
福家 秀紀[フケ ヒデノリ]
内容説明
情報通信産業の新たな展開を読み解き、その構造変化と規制上の課題を解明。研究者、事業者、利用者、規制当局は何を為すべきか。IoT時代へ突入のいまこそ真摯な議論が望まれる。
目次
第1章 電気通信市場の変化:固定電話からブロードバンド、スマートフォンへ
第2章 電気通信分野の規制政策の推移と特徴
第3章 取引費用から見たブロードバンド市場の構造分離政策
第4章 規制の透明性の確保:第三者機関化の必要性
第5章 国際ローミングの現状と課題
第6章 電気通信と消費者保護
第7章 インターネットの変貌と相互接続問題
第8章 回線開放の歴史的意義と通信の秘密
第9章 ビッグデータ問題と個人情報保護
第10章 プラットフォーム機能とTwo‐Sided Markets理論
著者等紹介
福家秀紀[フケヒデノリ]
駒澤大学グローバル・メディア・スタディーズ学部教授。国際公共政策博士(大阪大学)。1970年東京大学経済学部卒業。同年日本電信電話公社(現NTT)入社。政府派遣の在外研究員として1975年から77年まで英国グラスゴー大学大学院社会経済学研究科留学。NTT退職後、株式会社情報通信総合研究所取締役を経て、2000年関西大学総合情報学部教授。2007年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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