出版社内容情報
消耗戦に陥りやすいコモディティ化の罠から逃れるためには、製品開発を効果的・効率的に進めるだけでは不十分で、新製品による市場創造の重要性も増している。
しかし製品開発プロセスの管理自体が難しい上、市場創造にあたり、信頼できる情報を既存の市場から得ることも困難である。 本書は、確立されて間もない「技術の社会的形成アプローチ」を用い、その方法論を検証しながら、歯磨きや健康茶飲料などの事例にあたり、製品開発・イノベーション論とマーケティング論の架橋を目指した。
研究書ながら、新製品開発に携わる開発者、マーケターにもおすすめ。
宮尾 学[ミヤオ マナブ]
内容説明
技術マネジメント領域とマーケティング領域の壁を越えた製品開発と市場創造のダイナミズムとは。コモディティ化問題への解決策を細分化市場の再定義―「製品評価」の枠組みの変更―という視点で捉えそのための諸条件と実際のプロセスを丁寧に分析。
目次
第1章 問題意識
第2章 先行研究の検討
第3章 リサーチ・クエスチョンと研究方法
第4章 着色汚れ除去ハミガキ市場の形成
第5章 健康茶飲料市場の形成
第6章 高級炊飯器市場の形成
第7章 考察
第8章 結論とインプリケーション
著者等紹介
宮尾学[ミヤオマナブ]
神戸大学大学院経営学研究科准教授。博士(経営学)。1975年兵庫県生まれ。2000年京都大学大学院工学研究科高分子化学専攻博士前期課程を修了後、サンスター株式会社にて研究開発や商品企画を担当。同社勤務の傍ら、2006年神戸大学大学院経営学研究科専門職学位課程、2010年同博士後期課程を修了。2011年滋賀県立大学人間文化学部生活デザイン学科助教。2014年より現職。専攻はテクノロジー・マネジメント(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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