内容説明
本書では、組織文化論研究を経営学の体系のなかにおいて明確に位置づけ、経営学における組織文化論研究の重要性を再認識させると共に、これまでの組織文化論研究を社会と組織と個人(マクロとメゾとミクロ)との関係を同時的に分析するという方法によって理論的展開を試み、今後の組織文化論研究の方向性を示した。
目次
第1章 組織文化論の源流―組織文化論の経営学史的意義と位置づけ
第2章 組織論的経営学と組織文化論
第3章 組織文化論研究における方法論上の問題に関する検討
第4章 所与の環境に対応する組織文化の考察―現代機能主義的組織文化論
第5章 解釈主義的組織文化論の経営学的意義と本質―人間存在の対話に根ざした組織文化の生成および発展プロセスの解明
第6章 イナクトされた環境に対応する組織文化の生成および発展プロセスの具体的考察―Fisher,B.A.、Rogers,E.M.、Weick,K.E.モデルを中心として
終章 本研究の総括および結論、理論的インプリケーション、実践的インプリケーション、そして今後の課題
著者等紹介
小原久美子[オバラクミコ]
1984年3月専修大学大学院経営学研究科博士前期課程修了(経営組織論専攻)。1984年4月~1996年3月までの12年間、民間企業にて一貫して社会人の企業研修および教育事業に従事すると共に、東京スクール・オブ・ビジネス、富士短期大学、東京成徳短期大学等で非常勤講師を務める。1996年関西女学院短期大学経営学科専任講師。1999年関西国際大学短期大学部経営学科助教授。2000年関西国際大学経営学部助教授。2003年広島県立大学経営学部助教授・同大学院助教授。2005年独立行政法人県立広島大学経営情報学部准教授・同大学院准教授。2008年4月~独立行政法人県立広島大学経営情報学部教授・同大学院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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