内容説明
「アメリカン・カンパニー」とは、アメリカの文化や制度に埋め込まれた、彼らアメリカ人の組織を意味する。本書は、1年間に及ぶフィールドワークと解釈的アプローチという独自のスタンスから、「アメリカン・カンパニー」を理解しようとする大いなる企てである。アメリカ企業が日本人から見て奇妙に見える点を、「オーナーシップのパズル」という言葉で表現して、そのパズルを解決。「経験の構造」として、組織を記述している。
目次
第1部 文献レビュー―「解釈のヒューリスティックス」の導出のために(「コントロール=統制」の常識再考;解釈のフレームワーク)
第2部 調査対象企業の概要(調査対象企業―歴史・事業・組織・オーナー;調査対象企業―雇用上の諸規定)
第3部 事例解釈―J.P.Stewart Inc.の「統制構造」(機械工の職場―CORE事業部;「管理的統制」の強化―CORE事業部 ほか)
第4部 事例解釈からの洞察―J.P.Stewart Inc.を通して見る日米企業(J.P.Stewart Inc.の「統制構造」;日米企業の雇用制度 ほか)
著者等紹介
伊藤博之[イトウヒロユキ]
1965年京都府に生まれる。1988年滋賀大学経済学部卒業。1990年神戸大学大学院経営学研究科博士前期課程修了。1992年神戸大学大学院経営学研究科博士後期課程中退、滋賀大学経済学部助手。1993年滋賀大学経済学部専任講師(1993年‐1996年アメリカ合衆国Case Western Reserve Universityでの在外研究)。1998年滋賀大学経済学部助教授。現在、滋賀大学経済学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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