内容説明
実証研究によって、質の高い新知識を迅速に効率よく創造することは時代の要請である。この要請に応え、実証研究のリサーチ・デザインの基本原理を我が国で初めて体系的に解説。この基本原理は、新知識創造のための論文、レポート作成を目指す社会人院生、学部学生、産業界のリサーチ担当者の手引きとなろう。
目次
第1章 リサーチ・デザインとは何か
第2章 リサーチ・デザインの基本型
第3章 変数による思考
第4章 事例をいかに選択するか
第5章 因果関係のコンセプト
第6章 定量的因果推論の技法
第7章 比較事例での因果推論技法
第8章 単独事例での因果推論技法
著者等紹介
田村正紀[タムラマサノリ]
現職、大阪産業大学教授、流通イノベーションセンター所長、神戸大学名誉教授、商学博士。専攻、マーケティング・流通システム(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Naohiko Oikawa
2
経営学の研究において、どのように課題を設定するか、設定した課題を捉える構成概念をどのように設定し、変数で構成される概念モデルに落としこんでいくか、どのような定量・定性のデータを集めて、どのように分析するかについて案内しています。 特に、事例研究における事例の選択方法と事例に基づく因果推論についての解説の部分は、定性的研究に取り組む方にお勧めです。2020/03/08
かわうち
1
従属変数や説明変数の共通性に注目する、つまり、ある変数の従属変数への影響は、他の説明変数の価の水準に依存して決まる2024/08/05
Satoshi Murai
1
読了2015/12/30
yu01
1
経営学を想定した研究の指南書。理論とは?から始まって変数による思考、事例をいかに選択するか、因果関係のコンセプト、そして定性的/定量的研究それぞれの方法論を解説している。経営学では特に多い定性的かつ少数事例の場合の解説が豊富で参考になった。ウェーバーの理想形、ミルの方法、過程追跡、など。実践的でわかりやすい本。2010/09/10
mobiile
0
論文準備2019/10/01