内容説明
今後の日本経済のあり方を考えるには、まず、この10年を超える期間中に製造業に何が生じたかを具体的に見つめなくてはならない。本書は1990年代から21世紀初頭の今日にいたる製造業の変容を、地域産業に焦点をあてて分析する。
目次
序章 製造業の危機―課題提起を兼ねて
第1章 機械系産業集積の変容とその対応―長野県
第2章 電気機械工業の再編成と地域―北上市
第3章 織物産地の変容と企業の模索―福井
第4章 グローバル化とアパレル産業の模索―岐阜
第5章 「戦後大企業体制」の変容と中小企業による産業再生
補章 地域循環型経済の可能性
著者等紹介
黒瀬直宏[クロセナオヒロ]
1944年生まれ。1967年慶応義塾大学経済学部卒業。1969年東京都立大学大学院社会科学研究科修士課程終了。1970年中小企業振興事業団(現中小企業総合事業団)、1996年豊橋創造大学経営情報学部教授を経て2000年4月より専修大学商学部教授。経済学博士。NHKラジオ第一放送「ビジネス展望」を1991年より担当。専門分野中小企業経営論、中小企業政策論
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