内容説明
本書は、日本経営学史における経営労務論の一源流となった労働科学の生成と展開を、その創設者である暉峻義等という人物を中心に論議したものである。労働科学を経営理論史的に評価し、その代表者暉峻義等の学問的および人間的軌跡を追究して、今日の経営労務論に占める学史的な位置づけを考察する。
目次
序章 本書のあらまし―意図の説明と主要論点
第1章 問題提起―日本における労働科学の発生・成長
第2章 社会衛生学の発想
第3章 社会衛生学の系譜―福原義柄・暉峻義等・国崎定洞
第4章 暉峻義等「労働科学論」
第5章 労働科学と産業心理学
第6章 労働科学の経営学的意義―批判的考察
第7章 暉峻義等の戦争責任論―みのがされた問題
第8章 日本経営労務論に対する含意
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