内容説明
企業財務論は会社企業の資金に関する学問領域である。企業資金が関連する経済的事象のすべてが企業財務論の研究対象となり得る。したがって、投資家の資金運用に財務理論の適用領域を拡大することも可能といえる。一方、企業財務論の研究方法には、企業財務の現実を正確に記述する歴史的接近方法、商法を中心とした法律的接近方法、その慣行や経済的仕組みの分析を対象とする制度的接近方法、貸借対照表や損益計算書の分析を中心とした会計的接近方法、数学を駆使したミクロ経済学を用いた経済学的接近方法などが用いられる。このように企業財務論の研究対象は広く、研究方法も多岐にわたるため、学習しにくい学問領域の1つとされている。本書の目的の1つは、こうした企業財務論を、初心者でも容易に理解できるように、やさしく説明することである。そのために、いくつかの工夫を試みた。
目次
第1章 序説
第2章 証券制度
第3章 借入制度
第4章 企業財務政策の基礎
第5章 最適な設備投資
第6章 最適な資本構成
第7章 最適な配当政策
第8章 財務分析と財務計画
第9章 最適な短期資金の調達と管理
第10章 オプション
第11章 企業財務の諸問題
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