出版社内容情報
巷に成功している会社を取り上げる記事や本はあふれているが、その成功を客観的、普遍的に説明しているものは少ない。経営学では、特定の戦略がうまく機能する論理を戦略ロジックという。
本書は、著者が考案した、戦略ロジックを可視化するツール「VRICマップ」(V:価値創造、R:リスク、I:無形資産、C:キャッシュ)について、第I部で使い方を解説、さらに5社の事例にあたり分析の実際を示す。また第II部では、このマップを理論的に検証し、競争戦略論における位置づけを検討する。
これまで難しかった、ポジショニングアプローチと資源アプローチの双方による検討を一枚の図で可能とし、しかもそこに事業リスクも織り込めるVRICマップ。実務での活用も期待されるツールの、利用方法から理論的裏付けを一冊にまとめ貴重。
藤原 武[フジワラ タケシ]
著・文・その他
内容説明
資源アプローチとポジショニング・アプローチを統合した、実践的戦略分析フレームワーク!
目次
第1部 VRICマップの基本(VRICマップの論理;VRICマップによる事例分析)
第2部 VRICマップの理論(キャッシュ・ジェネレーターとリスクマネジメント;先行研究;競争戦略論におけるVRICマップの位置付けと意義;VRICマップと他の諸概念との相対的関係;VRICマップの可能性と展望)
著者等紹介
藤原武[フジワラタケシ]
1956年広島市に生まれる。1978年一橋大学商学部卒業。1983年米国ノースウェスタン大学経営大学院修士課程修了、経営学修士(MBA)。2016年長崎大学大学院経済学研究科博士後期課程修了、博士(経営学)。現在、近畿大学産業理工学部経営ビジネス学科教授。株式会社富士銀行、KPMGビジネスアシュアランス株式会社、株式会社大和総研等を経て、2011年より現職。受賞:2016年長崎大学大学院経済学研究科長賞。2016年日本経営診断学会学会賞(研究奨励賞)。専門分野:経営戦略論、経営管理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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