内容説明
戦後日本の「管理職訓練」や「管理ノウハウ」は、アメリカ軍からもたらされた、MTP(マネジメント・トレーニング・プログラム)に始まり、今日でも、それの継承、ないし、一部修正されたものが中心になっている。本書は、アメリカ式MTPのよい点は積極的に評価するが、同時に、日本の管理職がおかれた位置(終身雇用制上での)を配慮し、かつ、「指導者」としての管理者、「行動人」としての管理者の意義をも、体系的にとらえてまとめようとしたものである。
目次
第1部 日本における管理者の位置と果たすべき役割(企業におけるミドル・マネジメントの立場と要求される能力要件;管理者のもつべき「企業哲学」;経営者と管理者)
第2部 管理の考え方と技法(管理概説;組織の運用;計画のたて方;指揮のあり方;会議の指導;仕事の改善;部下の育成;良好な人間関係の形成;良好な労使関係の形成;「人間観」を中心にみた管理思想の歴史;管理者と自己向上)