出版社内容情報
ギリシア悲劇に理性と本能、秩序と陶酔の究極の結合を見出し、理性を重んじた近代的な道徳を批判する、ニーチェ哲学の原点。
【目次】
内容説明
「ディオニュソス的とは何か?それが問題なのだ。その答えがここにある。」古代ギリシア悲劇に理性と恍惚の融合として芸術の極致を見出し、ソクラテス以降の理性的、アポロン的なものへと傾いていくヨーロッパを鋭く批判する、ニーチェ哲学の基礎となる初期論文。
目次
自己批判の試み
音楽の精神からの悲劇の誕生
著者等紹介
ニーチェ[ニーチェ] [Nietzsche,Friedrich Wilhelm]
1844年、プロイセン王国領ザクセン州の牧師の元に生まれる。ボン大学、ライプツィヒ大学において文献学を学び、バーゼル大学古典文献学教授として教壇に立つ。『悲劇の誕生』、『人間的な、あまりに人間的な』などを発表するも体調の面から教職を辞し、以後療養のために様々な地をさまよいながら『ツァラトゥストラはこう語った』、『善悪の彼岸』他、多くの著作を刊行する。キリスト教道徳を痛烈に批判し今ある生を称える彼の哲学は、後世の思想家に多大な影響を与えた。1900年、精神錯乱の後、肺炎のため死去
浅井真男[アサイマサオ]
1905年‐1987年。早稲田大学独文科卒業。早稲田大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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