出版社内容情報
1980年代以降、国際関係で影響力を増し、世界秩序の再構築を試みる中国。その歴史的背景から現在の戦略までを解説する。
内容説明
一九八〇年代以降、国際関係で影響力を増す中国。本書は、まずその戦略的歴史に立ち戻る。そして陸から海へと地政学の重心を移すなかで日米との対立を分析し、最後にグローバルプレーヤーとなった中国の地経学が、地政学的な行動にどの程度影響を与えたかを描く。グルノーブル地政学フェスティバル地政学大賞受賞作!
目次
第1章 中国の地政学的表象(歴代王朝の遺産;国恥の百年;中華人民共和国の指導者たちの遺産)
第2章 大陸における国境の安定化(中国の陸続きの国境を巡る地政学;中露関係の変転;朝鮮半島―陸と海のはざま;新しい絹の道?)
第3章 海洋における国境の政策転換(台湾という重石;海洋における国境;日米同盟を軸とする地域の安全保障の構造を巡る戦略的競合関係)
第4章 新しい地平―世界進出の野望と残した足跡(世界で存在感を増す中国の地経学;不干渉主義―見直しを迫られる原則;中国―アフリカにおける大国)
著者等紹介
デュシャテル,マテュー[デュシャテル,マテュー] [Duch^atel,Mathieu]
モンテーニュ研究所アジアプログラム・ディレクター。2015年、欧州外交評議会アジア・中国部副部長に就任、2019年1月より現職。専門は中国を中心としたアジアの安全保障。2018年、本書で第10回グルノーブル地政学フェスティバル最優秀地政学大賞(Axyntis‐Conflits部門)を受賞
松本達也[マツモトタツヤ]
東京外国語大学外国学部フランス語学科卒業、東京外国語大学大学院地域研究研究科修了・国際学修士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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