出版社内容情報
「正しく知る」ことの重要性
遺伝子検査、遺伝子組換え、DNA鑑定、ゲノム編集、全ゲノム解析……、遺伝学に関するニュースは日々耳目に触れるようになった。急速な発展を遂げる遺伝学。いまやあらゆる生命現象は、遺伝子やその産物によって説明できると考えられている。その一方で、遺伝学に対する警戒心も強まっている。たとえば、ゲノムの商品化や改変、クローン技術など、遺伝学の進歩によって倫理問題が生じているのも事実である。
本書では、遺伝子、染色体、DNAといった基本用語から、遺伝と病気、リスクの計測、診断とカウンセリング、社会におよぼす影響など、遺伝学をとりまく現状とその問題までを、現実的に、ときにユーモアを交えながら解説する。
妄信するのでも知らずにいるのでもなく、冷静かつ理性的に理解するための1冊。
内容説明
近年、急速な発展を遂げた遺伝学。いまやあらゆる生命現象は遺伝子やその産物によって説明できると考えられている。その一方で、人間がモノのように扱われるのではないかという懸念から、遺伝学に対する警戒心も強まる。妄信するのでも知らずにいるのでもなく、冷静かつ理性的に理解するために。
目次
第1章 似た者同士でも、各自は全く異なる
第2章 遺伝と病気
第3章 遺伝子でリスクを計測する!
第4章 研究と遺伝学
第5章 病気のDNA
第6章 診断と遺伝カウンセリング
第7章 遺伝学、進化、ヒト集団
第8章 私でなく遺伝子のせいだ!
第9章 遺伝学が社会におよぼす影響
著者等紹介
ストッパ=リョネ,ドミニク[ストッパリョネ,ドミニク] [Stoppa‐Lyonnet,Dominique]
パリ第五(パリ・デカルト)大学医学部教授、専門は遺伝学。臨床遺伝専門医、フランス国立保健医学研究機構(INSERM)の研究者としても活動。キュリー研究所勤務
リョネ,スタニスラス[リョネ,スタニスラス] [Lyonnet,Stanislas]
パリ第五(パリ・デカルト)大学医学部教授、専門は遺伝学。臨床遺伝専門医、フランス国立保健医学研究機構(INSERM)の研究者としても活動。ネッカー小児病院のイマジン研究所遺伝学研究部門勤務
田中智弘[タナカトモヒロ]
1985年、スイス・チューリッヒ生まれ。暁星高校卒。東京大学薬学系研究科博士課程を修了後、カンザス大医学部、スクリプス研究所を経て、自然科学研究機構・新分野創成センター特任助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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