出版社内容情報
ストア哲学入門の決定版
紀元前300年ごろ、キティオンのゼノンによってアテナイで創設されたストア派は、およそ500年にわたり、ギリシア・ローマ世界で影響力をもった。その哲学は、エピクテトスが拷問に耐えるのを助け、マルクス・アウレリウスが皇帝としての責任を果たすのを助けたとも言われる。
本書は、ストア派の理論体系と受容の歴史を、「ヘレニズム期」「ローマ期」「それ以降から現代まで」に分けて、図表を用いながらわかりやすく解説する。「抽象的で論理的な思想が、いつ誰によってどのように拡散され、変えられ、社会にどんな影響を与えたのかを知ってもらい、(中略)長い時間にわたって展開されてきた思想運動でもあることを感じてもらいたい」(「訳者あとがき」より)。
現代におけるストア派についての知見を十全に伝える、待望の一冊。
内容説明
紀元前三世紀頃、ゼノンによって創設されたストア学派は、およそ五〇〇年にわたり、ギリシア・ローマ世界で強い影響力をもつ哲学のひとつになる。本書は、その理論体系を明快な章立てや図表を用いて解説し、また受容史についても考察する。現代におけるストア派についての知見を十全に伝える好著。
目次
第1章 ヘレニズム期のストア派(学派の歴史と発展;初期ストア派の体系―クリュシッポス)
第2章 ローマ期のストア派(前一世紀から後三世紀まで)(前一世紀におけるストア派の分散;継続と革新―パナイティオスからセネカまで;ストア派の更新―エピクテトスとマルクス・アウレリウス)
第3章 ストア派のその後と現在(ストア派の遺産;ユストゥス・リプシウス以降の学者たちにおけるストア派;ルネサンスから十八世紀までの「新ストア派」;ストア派の現在)
著者等紹介
グリナ,ジャン=バティスト[グリナ,ジャンバティスト] [Gourinat,Jean‐Baptiste]
フランス国立科学研究センター(CNRS)研究部長、古代思想研究所(レオン・ロバンセンター)所長。古代哲学の国際的な研究者として第一線で活躍するとともに、一般向け雑誌の記事、辞書、ポッドキャストなどの仕事を通じてストア派の普及にも貢献
川本愛[カワモトアイ]
1986年東京都に生まれる。パリ第4大学修士課程(Master2)修了。京都大学文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。京都大学博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さえきかずひこ
hide
左手爆弾
有沢翔治@文芸同人誌配布中
たか