出版社内容情報
哲学の一分野としての美学がどのように成立したのか、その前史から近代に至るまでを辿る。美や芸術について思索するための手引書。
美や芸術について思索するための手引書
哲学の一分野としての「美学」がどのように成立したのか、その哲学的学問が生まれる前から近代に至るまでをたどる一方、20世紀以降の新しい芸術情況やアクチュアルな課題にいかに対処するかについて、最近の哲学の潮流とも対決しつつ、美学の可能性を論じた意欲的な書物。
本書の扱う「美学」は基本的には西欧近代の哲学的伝統の成果としての美学に限られている。しかしそれにもかかわらず、そうした「美学」成立の条件をはじめ、さまざまな議論を喚起する刺激的な書物であり、とりわけ「美学」という学問の担ってきた意味、そして今後担うべき意味について重要な考察の土台を提供している。
内容説明
哲学の一分野としての美学がどのように成立したのか、その前史から近代に至るまでをたどる一方、二十世紀以降の新しい芸術情況やアクチュアルな課題への対処など、美学の可能性についても言及。「美学」という学問の担ってきた意味、そいて今後担うべき意味について重要な考察の土台を提供する。
目次
第1章 美学前史(美の形而上学;芸術についての省察;美学以前の美学的省察)
第2章 美学の誕生(新しい知;趣味の批判としての美学;美学の命名―バウムガルテン;カントの契機)
第3章 芸術についての哲学的諸理論(芸術の言説としての美学;芸術についての言説としての美学;哲学者としての芸術家と芸術家としての哲学者;結論―芸術と哲学)
第4章 二十世紀の芸術的挑戦に対する美学(芸術の脱定義;フランクフルト学派;現象学的美学;分析美学)
結論 きたるべき美学(美学へのさまざまな反論;以上の反論への回答;アイステーシス(感性)に再び向かう美学
考えるべき新しい対象)
著者等紹介
タロン=ユゴン,カロル[タロンユゴン,カロル] [Talon‐Hugon,Carole]
ニース=ソフィア・アンティポリス大学哲学科教授
上村博[ウエムラヒロシ]
1963年生まれ。1991年京都大学大学院文学研究科中退。京都造形芸術大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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