文庫クセジュ<br> 美学への手引き

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美学への手引き

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  • サイズ B40判/ページ数 151,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784560510025
  • NDC分類 701.1
  • Cコード C1210

出版社内容情報

哲学の一分野としての美学がどのように成立したのか、その前史から近代に至るまでを辿る。美や芸術について思索するための手引書。

美や芸術について思索するための手引書
 哲学の一分野としての「美学」がどのように成立したのか、その哲学的学問が生まれる前から近代に至るまでをたどる一方、20世紀以降の新しい芸術情況やアクチュアルな課題にいかに対処するかについて、最近の哲学の潮流とも対決しつつ、美学の可能性を論じた意欲的な書物。
 本書の扱う「美学」は基本的には西欧近代の哲学的伝統の成果としての美学に限られている。しかしそれにもかかわらず、そうした「美学」成立の条件をはじめ、さまざまな議論を喚起する刺激的な書物であり、とりわけ「美学」という学問の担ってきた意味、そして今後担うべき意味について重要な考察の土台を提供している。

内容説明

哲学の一分野としての美学がどのように成立したのか、その前史から近代に至るまでをたどる一方、二十世紀以降の新しい芸術情況やアクチュアルな課題への対処など、美学の可能性についても言及。「美学」という学問の担ってきた意味、そいて今後担うべき意味について重要な考察の土台を提供する。

目次

第1章 美学前史(美の形而上学;芸術についての省察;美学以前の美学的省察)
第2章 美学の誕生(新しい知;趣味の批判としての美学;美学の命名―バウムガルテン;カントの契機)
第3章 芸術についての哲学的諸理論(芸術の言説としての美学;芸術についての言説としての美学;哲学者としての芸術家と芸術家としての哲学者;結論―芸術と哲学)
第4章 二十世紀の芸術的挑戦に対する美学(芸術の脱定義;フランクフルト学派;現象学的美学;分析美学)
結論 きたるべき美学(美学へのさまざまな反論;以上の反論への回答;アイステーシス(感性)に再び向かう美学
考えるべき新しい対象)

著者等紹介

タロン=ユゴン,カロル[タロンユゴン,カロル] [Talon‐Hugon,Carole]
ニース=ソフィア・アンティポリス大学哲学科教授

上村博[ウエムラヒロシ]
1963年生まれ。1991年京都大学大学院文学研究科中退。京都造形芸術大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

64
「美学」は18世紀の思想家バウムガルテンが定義した学問だが、古代中世のアリストテレスやプラトンからの定義やカントなどの哲学との関係から現代までを簡潔にまとめた新書。芸術という概念自体が近代の産物であり、現代芸術特有のカテゴリーへの疑問など、時代のエピステーメー・パラダイムが変化しているのがわかる。初クセジュ文庫で構えて読み出すが、この素っ気なさ。正直、初学者には少しつらいかと。2017/10/13

壱萬参仟縁

28
美学は哲学的学問だという点(10頁)。美学とは、エピステーメーが美学を可能にしてからこの語に与えられてきた意味の総体(傍点14頁)。美学Aestheticaは1735年にドイツのバウムガルテンの『詩の本質に関わる諸問題についての哲学的省察』に初出(43頁)。バウムガルテンは、美しさは感覚的なものとしての真理の学説と袂を分かたなかった。美しさと真理を結びつけるものは、完璧さという観念。美は対象の完璧さが感覚的に顕になったもの。本質と見かけが適合(65頁)。2016/03/05

たばかる

16
美学史を総なめする。ところどころ具体的説明がほしいところがあるが、大枠は理解できる。章立ては以下のとおり 美学以前/バウムガルデン・カント近辺/ロマン主義/20世紀以降 カント近辺では理性と感性の分離のもと、いかにして美を感じるのかに焦点あてられていた。ヘーゲルは美が哲学、あるいは人間の発達の中で重要な段階の一つをふむものという。20世紀以降は芸術の定義が割れて細分化する。2022/10/10

koke

7
再読。現代は芸術の脱定義の時代。現象学的美学が古典的な芸術作品に執着する一方、分析美学は現代アートの動向を無視せず芸術の定義に取り組む。とはいえ多くの人が知りたいのは、言葉の用法ではなく経験の意味ではないかとも思う。また違った議論をしているのがフランクフルト学派。「文化産業」(アドルノ)というと「一億総白痴化」みたいで感じ悪いなと思うが、問題意識は否定できない。『美の理論』読まないとダメだろうか。あと誰かディッキーとビアズリーの邦訳出してくれないだろうか。2023/11/29

有沢翔治@文芸同人誌配布中

7
美学では芸術作品などを題材に「美」を論じている。一般的には十八世紀のバウムガルテンによってaestheticaの語が用いられ、これにより美学、そして美が体系的に論じられ始めた。一方で芸術について、あるいは美についての考察自身はプラトンやアリストテレスの時代にも見られる。しかし、他の学問とどのような関係にあるかが示されないまま、自身の哲学を示すために補助的な役割を担っていたに過ぎない。またルネサンス期には絵画の技法論が多く見られ、これも美学との関係に大きく関わってくる。2021/10/02

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