出版社内容情報
左・右派異なる指導者が大統領と首相に就く「コアビタシオン」の時代、極右勢力の台頭など混乱を招いた経緯を解析する。
内容説明
ド・ゴール将軍によって作られた一九五八年からの共和制体。順調な船出は経済の安定に支えられていたが、石油ショックとともに政府に対する国民の要求は高まり、政治全体の不調へと繋がる。政治文化史の変遷をたどりながら、現在抱える問題がどのように生じていったのかを解説。
目次
第1部 一九六二年に改正された一九五八年モデル―第五共和制の生態系が均衡に至る三十年間(一九五八~六八年―定着の時代;一九六九~八一年―均衡期;一九八〇年代―不調の始まり)
第2部 危機に陥った生態系(機能不全の段階へ;総決算の到来(一九九五~二〇一二年)?)
著者等紹介
川嶋周一[カワシマシュウイチ]
1972年生まれ。北海道大学法学研究科博士課程単位取得退学。パリ第4大学にて近現代史講座DEA取得。現在、明治大学政治経済学部准教授。専門は国際関係史(ヨーロッパ統合史、フランス政治外交史・国際政治史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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