出版社内容情報
現象学、解釈学など広大な領域を網羅した二十世紀を代表する哲学者の行跡をたどり、その独自性を評する。
内容説明
各時期の哲学思想を丹念に読み解き、整理した博覧強記な哲学者。その作業を通して、みずからの思索を展開していった。そのため、その思索には現代哲学を構成するすべての主要な流れが織り込まれている。初期の「意志の哲学」に光を当て、「解釈学」の独自性を解いた入門書。
目次
第1章 三重の系譜
第2章 意志の能力と無能についての哲学(方法上の注意事項;依存的自由の受肉した意志;過ちの謎;悪の象徴への聴従)
第3章 解釈学への最初の進出―時には忘れられてしまうその意味について(一九六〇年の解釈学が担う再建という課題;現代における聖の忘却を解釈学によって乗り越える?;一九六〇年における解釈学的転回の「その後の」変容)
第4章 解釈の諸可能性のアーチ(「解釈について(De interpretatione)」
諸解釈の気高き葛藤について
解釈学の短い道と長い道
隠喩の道
解釈学のアーチと意味の矢)
第5章 成熟期の著作群における自己の解釈学(歴史的時間意識の解釈学―時間は数えられているがゆえに物語られる;倫理と化した解釈学;記憶し忘却できる人間の解釈学)
著者等紹介
杉村靖彦[スギムラヤスヒコ]
1965年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程(哲学科・宗教学専攻)研究指導認定退学。パリ第1大学・パリカトリック大学第三課程留学、DEA(哲学)取得。現在、京都大学文学研究科准教授(哲学・宗教学専攻、宗教学専修)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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さえきかずひこ
いとう・しんご singoito2
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Bevel
nranjen