出版社内容情報
人類学・神話学研究により独自の思想を展開し、構造主義の祖としても多大な影響を及ぼした巨星の生涯と思想を概説。
内容説明
フランス構造主義の創設者とされる民族学者。哲学教師の職を捨て、ブラジル原住民の生態を調査した。その後は魔術、宗教、そして特に神話を研究することで独自の思想を展開。『悲しき熱帯』『神話論理』など著書を多数引用しながら、「思想界の巨人」と呼ばれた百年の生涯を解説する。
目次
民族学者の生成
職業の道へ入る
地質学というモデル
カール・マルクスの使用法
象徴的なもの、ポリヌクレオチド、根と羽根
狂人、良識ある人びとの保証人
ブリコラージュという薄暗い月
構造主義とは何だったのか
日本的魂における往復運動
「神話学はひとつの屈折学=反射学である」〔ほか〕
著者等紹介
塚本昌則[ツカモトマサノリ]
1959年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。パリ第12大学文学部博士課程修了。現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Bevel
5
レヴィ=ストロースの思想的な核を明かすとか、そんな大それたものではなくて、とっつきがたい神話の要約と短い解説がたくさん乗っているのが特徴。民族の名前とか神話の要素(生—腐った—火を通したなどなど)に慣れるために最初に読んでおくとよいかも。2014/07/14
神戸
2
私は理系であったのでこの本の中身に関して全く素人だが、一人の偉大な民俗学者を知るということに関して強力な本であるとおもう。研究のきっかけ、研究の対象、実際に行なった様々な研究のテーマとアプローチ、その議論をなぞり、最後にはレヴィストロースが何を目の指していたかが、レヴィストロースの熱心なファンとしか思えないような、筆者カトリーヌクレマンの視点で語られている。構造主義そのものの解説はおそらく本書ではされていない。が、さまざまな民俗学のテキストが散りばめられており、飽きずに読める。2015/11/21
yomayoma
1
文化/自然。知性/感性。引用多く、ポイント追い難い。2016/01/28
onisjim
1
この本がよくないという話ではないのだけれども、やっぱりレヴィ=ストロースはあの難しい彼自身の著作にあたらないとだめだなあと思った。とにかく巨人すぎて新書一冊にはおさまらない感が強い。2014/05/12
rinrin
0
【BOOK(2014)-123】!!!!!!!2014/06/01
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