出版社内容情報
フランスの作曲家を中心にウィーン・ドイツ、イタリアにまで言及。成立以前の歴史も記載され、専門家にも対応のできる解説書。
内容説明
まじめなものを揶揄し、嘲笑するのは人間の本性である。「微笑み」というジャンルに分類されるオペレッタの歴史をたどり、発祥の国フランスやイギリスなどの作曲家、代表作を紹介。アメリカのミュージカル、スペインのサルスエラまでカバーした専門家にも対応できる解説書となっている。
目次
第1章 フランスのオペレッタ(起源;市での見せ物 ほか)
第2章 ウィンナ・オペレッタ、ドイツのオペレッタ(ウィンナ・オペレッタ;ドイツのオペレッタ)
第3章 イギリスのオペレッタ、アメリカのオペレッタとミュージカル(イギリスのオペレッタ;アメリカのオペレッタとミュージカル)
第4章 イタリアのオペレッタ、スペインのサルスエラ(イタリアのオペレッタ;スペインのサルスエラ)
著者等紹介
岡田朋子[オカダトモコ]
神戸生まれ。パリ・ソルボンヌ大学音楽学博士。同大学院音楽研究所客員研究員。専門は音楽史、音楽と美術の相関関係。フランスの音楽専門サイトResMusica.com他編集委員。翻訳家、通訳、フランス文芸翻訳者協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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perLod(ピリオド)🇷🇺🇨🇳🇮🇷🇵🇸🇾🇪🇱🇧🇨🇺
5
原著は1999年、邦訳は2013年。翻訳者はCDのライナーノートやマンガのフランス語訳など300点を数える。 実はオペレッタという単語だけで反応して読んだ本。私は劇どころか映画すらほとんど見ないのでオペレッタを見ることはないと思うが、歴史的経緯や背景は中々面白かった。ラヴェルやスッペといった知った名前も出てきて、音楽には興味が沸いた。この手の序曲や間奏曲は中々いい曲が多い。 「スペインでは踊ることなしに何ができるだろうか?」って一文、とても、いい。2021/06/10