出版社内容情報
三~六世紀の地中海世界を新たな社会が生まれた時代としてとらえ、中世への変遷を行政、宗教、芸術面など多角的に叙述。
内容説明
ローマ帝国の帝政後期から中世へと変化する時代、それを古代が突然終わるという「衰退」としてではなく、古いものと新しいものが共存する豊かな時代としてとらえている。大きな特徴であるキリスト教の広まり、学問・芸術面の変化などさまざまな角度からその多様性を解説。
目次
第1章 対等に扱われるべき時代(長きにわたった悪評;古代末期の台頭 ほか)
第2章 小春日和のローマ帝国(四、五世紀における君主政の完成と変容;蛮族問題に直面した軍と財政 ほか)
第3章 キリスト教化とローマ性(キリスト教会の権力伸長;キリスト教の変節 ほか)
第4章 知的な分野と芸術的な分野における活力(文学の黄金時代;豊かで激しい論争 ほか)
第5章 混淆した世界(未だ古代にして、もはや全き古代ならず;未だ中世ならずして、もはやわずかに…)
著者等紹介
大清水裕[オオシミズユタカ]
1979年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了、博士(文学)。現在、滋賀大学教育学部講師。古代ローマ史専攻
瀧本みわ[タキモトミワ]
1979年生まれ。東京芸術大学大学院美術研究科芸術学専攻(西洋美術史)博士後期課程単位取得退学。現在、パリ第四大学大学院美術史・考古学研究科(古代末期美術史・考古学)博士後期課程在籍。北アフリカの古代ローマ美術専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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