出版社内容情報
二五〇〇年にわたって、発達・枝分かれしていった西洋哲学の歴史を、重要な哲学者をおさえることによってたどっていく。
内容説明
二五〇〇年にわたって、発達・枝分かれしていった西洋哲学の歴史を、おもな哲学者について簡潔に解説することによってたどっていく。さらに、科学やテクノロジーの発達によって、人間の存在や本性に変更がもたらされるかもしれない二十一世紀における哲学を問いかける。
目次
第1章 哲学の自己探求―古代ギリシア
第2章 哲学とキリスト教―中世哲学
第3章 領土拡大する理性―デカルトとデカルト以後
第4章 理性批判の時代―十八世紀
第5章 絶対と体系―十九世紀1
第6章 哲学の外部―十九世紀2
第7章 諸学の危機と生命―十九世紀~二十世紀
第8章 存在と現象―二十世紀
著者等紹介
川口茂雄[カワグチシゲオ]
1976年兵庫県生まれ。京都大学文学研究科博士課程指導認定退学。日本学術振興会特別研究員PD(東京大学人文社会系研究科)を経て、獨協大学国際教養学部非常勤講師
長谷川琢哉[ハセガワタクヤ]
1975年新潟県生まれ。京都大学文学研究科博士課程指導認定退学。龍谷大学非常勤講師などを経て、大谷大学助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひろゆき
1
新書の分量なので、触れられているのはビッグネームだけ。致し方なし。私にとってルソー、ニーチェ、フッサールについてはとても分かりやすく、プラトン、デカルトは分かりにくかった。マルクスも初期のドイツイデオロギーまでの文献 だけを評しているのも疑問だが、まあこれも仕方ないか。哲学史の本は長大なものが多く、なかなか通読することはできないが、この本はそれができる。哲学者たちが問題にしてきたものを概観するのに適し、えーと、あれってなんだっけと困ったとき、傍らにあれば便利かと2020/05/14
nom
1
西洋哲学史をとてもコンパクトにまとめている。コンパクトだから内容の説明が薄くなって、始めて知る哲学者はわかりにくいかな。ある程度学んで、もしくは多少の前提知識があったほうが読みやすいかも。2015/02/15
ちまりん
1
なんでこの本をよりによって図書館で借りたんだ…!付箋が多くなってしまいました。購入決定本。2012/12/18
たれ。
0
流れをつかむには良い本だと思います。特にデカルト以降は。2013/01/06
321
0
これは私にとってとても良書です。どこが良書かというと、引用が自然にされているところです。こういう人物の羅列系ってその人についての作者の感想を述べている本が目立って、結局身にならないと感じる事が多いのですが、この本は違います!百科事典みたいなので、購入して手元に置いておきたいと思いました。そうすれば索引として身になる物を提供してくれそうです。得にスピノザとニーチェについて分かりにくい引用が微妙な個所の物が多いと感じるのですがこの人の着眼点云々言っても結局翻訳者の技量に還元されてしまう。翻訳が素晴らしいです。2011/12/30