内容説明
少子化の時代をむかえ、ますます教育の質が問われている。本書は、古代から現代にわたって世界中の様々な地域における教育の歴史を紹介する。教育制度が、学校の使命と社会の必要性に応えて質的に進歩した事例のなかから、これからの教育を考えるヒントが見出される。教育に携わる人びと、父母のための必読書。
目次
第1章 「原始時代」の教育
第2章 古代の教育
第3章 西洋世界の祖先となる古代文明の教育
第4章 中世の教育
第5章 「ルネサンスの実現と教育の改革」
第6章 十七・十八世紀の教育
第7章 フランス革命と教育学
第8章 一八一五年から一九四五年までのフランスと外国の教育
第9章 未来に向かって(二十世紀後半)
結論 「さほど教育を受けていない人びとに、もっと多く与えること」
著者等紹介
高村昌憲[タカムラマサノリ]
1950年生まれ。1974年、明治大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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キニマ
4
世界の教育、そして各時代ごとの教育が歴史的変遷とともにまとめ上げられた著書。各々の地域ごとに何を学ぶことを求められ、どんな人間を育て上げるかの視点の違いが挙げられているため今日の日本の教育を客観的に考えるにはいい本だ。自身の知識不足のため咀嚼できない節も多々あったが、現時点で読んで得られた学びとしては教育は万人に平等になされるための制度を作り上げてきたということ、精神的自由の獲得のために営まれる教育的背景もあるということ、の2点だ。2018/04/18
takashi1982
0
クセジュだけに、フランスを中心とした教育の歴史を、それこそ古代から説き起こす。岩波新書の教育入門にも教育の歴史にページが割かれるが、やはり「シューレ」の違いからか、日本における教育学の視点とは結構違う書き方がされていて興味深い。ヨーロッパにおける教育の大まかな流れを掴むのにはイイと思う。2010/07/30
i-miya
0
2007.10.05 高村昌憲訳 (訳者あとがき) カーン大学名誉教授 臨時定員増 だまってても子供たちが入学してくれた 建学の精神・・・(どこから来て) 目標・・・・・・(どこへ行くのか) 無教育主義 日田市 1817 咸宜園 廣瀬淡窓 綿英幸 教科 月旦評(成績表) 2万校以上 またたくまに 近代教育のモデル 咸宜園だった 高野長英 大村益次郎 清浦圭吾 50年間に3000人以上 多い年には200人以上 人は失敗、間違いから多くのことを学ぶ2007/12/10