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現代中央アジア―イスラム、ナショナリズム、石油資源

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  • サイズ B40判/ページ数 143,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784560509111
  • NDC分類 302.296
  • Cコード C1222

内容説明

草原のテュルク系民族がペルシア・イスラム文明と交わった空間―中央アジアでは、ソ連崩壊後、相次いで共和国が独立した。本書は、民族の分布から書きおこし、ソ連時代の政策を経て、独立後の各国の政治・経済を解説する。ナショナリズム、地域対立、イスラム教、石油資源などの要点を押さえた明解な概説書。

目次

第1章 空間と歴史
第2章 ロシアによる征服とソヴィエト化
第3章 中央アジアの政治文化
第4章 イスラム教
第5章 新たな地政学空間
第6章 政治的閉塞と困難な経済改革
第7章 ウズベキスタン
第8章 タジキスタン
第9章 キルギス(クルグズスタン)
第10章 カザフスタン
第11章 トルクメニスタン

著者等紹介

斎藤かぐみ[サイトウカグミ]
1964年生まれ。1988年、東京大学教養学部教養学科卒。1994年、欧州国際高等研究院(ニース)修了。電機メーカー勤務等を経て、現在フリーの翻訳・文筆業、『ル・モンド・ディプロマティーク』日本語版発行人、大学非常勤助手(科学技術社会論)、大学非常勤講師(フランス語)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

coolflat

13
現代に至るまで中央アジアの戦略地政学的構図を形作ってきた様々な民族は1501年前後に確立した。この年、イランではシーア派のサファヴィー朝が権力を握り、それまでスンナ派が多数を占めていたイランをシーア派の帝国にしようと企てた。逆にウズベクは当時のスンナ正統派を体現していた(シャイバーン朝)。またバーブルはインドに足場にし(1526年)、強大なムガル帝国を築いた。ソ連崩壊後、それぞれサファヴィー朝、シャイバーン朝、ムガル帝国の遺産継承を明白に表明する三カ国、イラン、ウズベキスタン、パキスタンの間に見出される。2017/03/02

牛タン

1
内容:ソ連の支配以降9.11までの中央アジアの政治(ソ連の民族政策(言語、統治機構)、地域閥(コルホーズ)、独立後の権威主義)、イスラーム(ソ連下の非公式ムッラー・ムフティーヤ・イスラーム主義、イスラーム復興運動(タジク・ウズベクのIRP、解放党など)、スーフィズム)、近年の地政学(民族闘争、石油、各種経済協力協定など)。 感想:説明のない固有名詞が多くていちいち調べながら読むのは大変だった(というかほとんど調べてないが)。ただし、ある程度予備知識のあるイスラームについては読みやすくて、いい勉強になった。2016/01/31

achilles_tortoise

0
中央アジアの国々の状況、相違をロシアや民族、宗教の関係から説明した良書。日本人にはなかなか書けない類の本。2016/02/15

ワッキー提督

0
イスラームに関する部分が多かった。大学図書館にて。2012/11/26

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