内容説明
二五カ国体制になった欧州連合。その統合の基盤である欧州憲法の批准が否決され、加えてトルコの加盟問題によって統合が失速している。本書は、EUへの加盟プロセスと基準、その機構などについて紹介するとともに、今後の展望と課題をわかりやすく解説する。「欧州統合」を把握するための一冊。
目次
第1章 第五次拡大(加盟プロセス;拡大EUの収支)
第2章 二五カ国からなる拡大ヨーロッパ(二五カ国連合の一体化;複雑に込みいった機構問題)
第3章 将来の拡大(ブルガリアとルーマニア;西バルカン;トルコのケース;新たな拡大政策)
著者等紹介
本多力[ホンダツトム]
1947年生まれ。東京工業大学大学院博士課程修了、工学博士。グルノーブル大学理学博士。国内外(フランス、ベルギー等)の大学研究所及び(株)東芝原子エネルギー開発室等をへて、現在、国際熱核融合実験炉(ITER)国際設計チーム勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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bittersweet symphony
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人工的に作られたアメリカ合衆国や旧ソビエト連邦のような連邦国家と違い、今のEUによるヨーロッパ統合の流れは1,000年単位の歴史から見てもかなり画期的な流れなのではないかなどと日ごろ思ったりしておりましたが、この本で扱うのはEUが拡大していくに際しての行政・官僚的な手続きが如何に煩雑であったかなど。今ヨーロッパに住んでいるとそういう地球史的なイベントの渦中にいるような印象が感じられるものなのかどうかはとても興味のあるところですが、その手の話はほぼありませんでした。ちなみに訳者は原子力の技術畑の人…。2006/07/09
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