出版社内容情報
「いつも私は人間を、ドストエフスキーの人間と、彼の精神に無縁な人間とに分けた」とベルジャーエフは序文で記している。この感覚は、ドストエフスキーの作品で提示される人類に普遍的な諸問題――たとえば、自由と幸福の二律背反、神なき世界で罪は存在するのか、善とは、悪とはなにか等々――を引き受けてしまった人間にとって馴染みのあるものではなかろうか。
本書は、青年期はマルクス主義者であったが、その後、キリスト者へと転向を果たし、共産主義を強く批判することになるベルジャーエフが、ドストエフスキー作品とがっぷり四つに組み、作品の登場人物たちが宣い、吐露する思想に伴走しながら、ドストエフスキーの「世界観」を明らかにするまごうことなき「古典」であり、日本におけるドストエフスキー理解にも大きな影響を与えた。同時にそれは、「ロシア的精神」に関する一個の思想書でもある。解説=堀江広行
【目次】
序文
一 ドストエフスキーの精神像
二 人間
三 自由
四 悪
五 愛
六 革命――社会主義
七 ロシア
八 大審問官――神人と人神
九 ドストエフスキーとわれわれ
解題
解説 ベルジャーエフとその『ドストエフスキーの世界観』堀江広行
内容説明
青年期をマルクス主義者として過ごし、その後、キリスト者へと転向を果たした思想家ベルジャーエフが、ドストエフスキー作品の登場人物たちが開示する思想に並走しながら、その「世界観」を明らかにする。本書は、ドストエフスキーの思想を説きあかすまごうことなき「古典」であり、「ロシア的精神」に関する一個の思想書でもある。
目次
一 ドストエフスキーの精神像
二 人間
三 自由
四 悪
五 愛
六 革命―社会主義
七 ロシア
八 大審問官―神人と人神
九 ドストエフスキーとわれわれ
著者等紹介
ベルジャーエフ,ニコライ[ベルジャーエフ,ニコライ] [Бердяев,Николай Александрович]
1874‐1948。宗教哲学者・政治思想家で、20世紀ロシアの最大の思想家のひとり。キーウ近郊の軍人貴族の家庭に生まれる。マルクス主義思想に接近し、その活動により逮捕・流刑を経験する。その後、実証主義から形而上学的観念論へと転向し、インテリゲンツィアの革命思想を批判する立場をとる。二月革命は熱狂的に迎えるも、十月革命には否定的な態度をとり、1922年9月、いわゆる「哲学者の船」で国外へ追放されることとなった。亡命先のベルリンではマックス・シェーラーやシュペングラーらと交わり、24年にはパリに移住。クラマールに居を構え、ロシア宗教思想誌『道』の編集など、晩年に至るまで積極的に執筆活動をおこなった
斎藤栄治[サイトウエイジ]
1910‐1979。1933年東京帝国大学独文科卒。1970年まで東京大学教養学部教授を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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