エクス・リブリス・クラシックス<br> つわものども―誉れの剣〈1〉

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エクス・リブリス・クラシックス
つわものども―誉れの剣〈1〉

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  • サイズ 46判/ページ数 366p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560099131
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

第二次世界大戦を描いた英国小説の最高峰、三部作開幕

 カトリックの旧家出身の紳士ガイ・クラウチバックは妻と離婚し、イタリアの別荘で鬱々とした日々を送っていたが、ファシズムの擡頭にヨーロッパ情勢が風雲急を告げると、今こそ大義に身を捧げる時だと感じ、イギリスへ帰国する。やがて第二次世界大戦が勃発、ガイは入隊して国家への義務を果たそうと各方面に働きかけるが、軍隊経験のない35歳の中年男を採用しようという隊はなかった。それでも、なんとか伝手をたどって伝統あるホルバディアーズ連隊に見習士官として入隊したガイは、アフリカ帰りのアプソープや一回り年下の若者たちと共に訓練を受けることに。旅団長には第一次大戦の勇士リッチー=フック准将が着任し、戦地へ向かう準備が進められるが……。
 英雄的な理想にもえて軍に身を投じた主人公がやがて直面する戦争の現実、その恐ろしくも愚劣なメカニズムに巻き込まれた人々の滑稽でグロテスクな生態を、真面目な思索と辛辣な諷刺、時にスラプスティックな笑いのめまぐるしい交錯のうちに描いたイーヴリン・ウォーの名作《誉れの剣》三部作の第一巻。ジェイムズ・テイト・ブラック記念賞受賞。本邦初訳。

内容説明

第二次大戦を描いた最高の英国小説。カトリックの旧家出身の紳士ガイ・クラウチバックは結婚に失敗し、イタリアの別荘で隠遁生活を送っていたが、ナチス・ドイツの擡頭にヨーロッパ情勢が風雲急を告げると、今こそ大義に身を捧げる時とイギリスへ帰国する。やがて第二次世界大戦が勃発、ガイは入隊先を求めて運動するが、軍隊経験のない三十五歳の中年男を採用しようという隊はなかった。それでもなんとか伝手をたどって伝統ある連隊に見習士官として入隊し、アフリカ帰りのアプソープや年下の若者たちと共に訓練を受けることになるが…。戦争のメカニズムに巻き込まれた人々の滑稽でグロテスクな生態を、真面目な思索と辛辣な諷刺、時にスラプスティックな笑いのめまぐるしい交錯のうちに描いたイーヴリン・ウォーの名作“誉れの剣”三部作の第一巻。ジェイムズ・テイト・ブラック記念賞受賞作。本邦初訳。

著者等紹介

ウォー,イーヴリン[ウォー,イーヴリン] [Waugh,Evelyn]
1903‐1966。ロンドン郊外のハムステッドに生まれる。オックスフォード大学では放蕩生活を送りながら学内文芸誌に関わる。大学中退後、画家を志すも断念。パブリック・スクール進学予備校の教師となる。22歳の時、自殺未遂。1928年、教師時代の体験を基にした『大転落』を発表。『卑しい肉体』(1930)では第一次大戦後の「陽気な若者たち」を取り上げ注目される。同年、カトリックに改宗。『黒いいたずら』(32)、『一握の塵』(34)、『スクープ』(38)など、辛辣な諷刺とユーモアに溢れた作品で人気を博す。第二次大戦に士官として従軍、負傷休暇中に執筆した『ブライヅヘッドふたたび』(45)では作風を転換、貴族の世界を抒情的に描いてアメリカでベストセラーになる。戦後の代表作に第二次大戦に取材した『つわものども』『士官たちと紳士たち』『無条件降伏』の『誉れの剣』三部作(52-61。合本改訂版、65)がある

小山太一[コヤマタイチ]
1974年、京都府生まれ。英文学者・翻訳家。東京大学文学部英文科卒業後、同大学院修士課程、ケント大学大学院博士課程修了。現在、立教大学文学部教授。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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NAO

72
未訳だった『Men at Arms』の邦訳。没落傾向にある名家のガイ・クラウチバックが、体験した戦争。これはもう、戦争とはいえない、軍隊のドタバタで、規模はかなり違うが『兵士シュベイクの冒険』に似たものがある。国が違っても、軍隊の馬鹿馬鹿しさはそうかわらないということなのだろう。ガイは、名家の息子ゆえに傲慢、嫉妬深く、世間知に乏しい。すべてのことからすこしずれた位置にある。冴えなく、イタい、だからこそ、戦争や軍隊の馬鹿馬鹿しさが、見えてしまうのだろうか。2020/11/02

Panzer Leader

54
「第172回海外作品読書会」イタリアで安穏と暮らしていた旧家出身のイギリス人主人公はナチスドイツの台頭に対して愛国心に目覚め帰国して伝統ある連隊に入隊して見習士官として訓練を受ける。本巻ではこの訓練期間の出来事を主に描いているが、戦争中にもかかわらず切迫感が無くなんとも牧歌的な雰囲気で、馬鹿々々しいドタバタ劇ばかりが目に付く。連隊に所属する将校や兵士たちも変わり者ばかりでホントに戦争する気有るのと思わせる。やっと北アフリカで偵察任務に従事したところで今回は終わり、三部迄読まないと何とも評価できないなあ。2021/01/10

蘭奢待

48
初イーヴリン・ウォー作品。WW2勃発で、国家に忠誠をと考えた中年貴族が手を尽くして軍隊にはいるが、緊迫した情勢をよそに、なんとも牧歌的な展開が続く。いかにも英国風で面白い。ただこれは三部作の第一巻にして360ページ。イーヴリン・ウォーの初体験には大著すぎる。2020/10/07

星落秋風五丈原

25
【ガーディアン必読1000冊】瞬発力やリーダーとしての判断力など、兵士としての資質を備えていないガイが戦争に行って果して勝てるのか?という戦の目的とは別の所で出征したガイは、案の定戦地ではなく仲間内のボール遊びで足を痛めてしまう。その後も同僚アブソープが言うをはばかる病にかかって手に入れた“あるもの”をめぐる旅団長との争奪戦は実にバカバカしい。ガイが抱いた戦争のイメージは悉く覆され、友も死んでゆく。大戦が終わったのち、ガイは 「我々は何のために戦っているのか?」 の答えを見出すことができるのだろうか。2020/09/06

本木英朗

25
20世紀イギリスの小説家であるイーヴリン・ウォーの«誉れの剣»3部作の1作目が、この作品である。大戦勃発に旧家出身のガイは、今こそ大義に身を捧げる時と伝統ある連隊に入隊するが……という話である。いやー、これは本当に超名作だったよね。ガイ以外にも、アプソープや多くの男性が出てくるのが、また。さすがウォーである。しかも小山太一が訳をしているのも凄いよねえ。「戦争に巻き込まれた人々の悲惨かつ滑稽な状況」という言葉が、まさにその通り!と言えるかなあ。次は2部だねえ。待っているのでね!2020/09/01

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