出版社内容情報
戦没画学生の作品展示で知られる「無言館」開館25年。満身創痍で傘寿を迎えた館主が淡々と振り返る、波乱に満ち溢れた自分探しの半世記。
内容説明
戦没画学生の作品展示で知られる「無言館」開館25年。満身創痍で傘寿を迎えた館主が振り返る、波乱に満ち溢れた自分探しの半世記。
目次
喪失ふたつ
出生
幼年
少年、青年
死生のほとりで
一冊の画集
道化と風船
かえりみて
再会狂騒曲
生母の日記
その人の自死
残されし者は
絵の骨
「残照館」から
たまゆら
著者等紹介
窪島誠一郎[クボシマセイイチロウ]
1941年東京生まれ。1964年、「キッド・アイラック・アート・ホール」設立。1979年、長野県上田市に夭折画家の素描を展示する「信濃デッサン館」(現・KAITA EPITAPH残照館)開設。1997年、隣接地に戦没画学生慰霊美術館「無言館」開設。2005年、「無言館」の活動により第53回菊池寛賞受賞。2016年、平和活動への貢献により第一回「澄和」フューチュアスト賞受賞。著書、『「無言館」ものがたり』(第46回産経児童出版文化賞)等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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さくら咲く
21
水上勉の長子、窪島誠一郎さんの半生記録。貧しい養父母との生活、複数の職を経てスナックで成功、やがて画商へ。そして実父母を探し当てた経緯、上田市の「信濃デッサン館」「無言館」の開館に纏わる諸々。その人生は波瀾万丈、そして現在は満身創痍そのもの。正直に自分と向き合った著者に今は「残照館」が安息を与えてくれているのだと感じ入った。2023年1月公開予定である長野市の長野県立美術館内での新しい「信濃デッサン館」を是非訪れたい。近隣ではあるが胸が詰まりそうで未訪問ままの「無言館」、そして「残照館」へも心が動いた。2022/07/05
こけこ
1
窪島誠一郎さんを知るには、うってつけの本です。読みながら感情移入してしまいました。夭逝した画家の背景を知って美術館を建てられる姿にエールを送りました。2023/05/09
さんど
0
☆☆☆☆2024/10/08
ぱぴぷぺぽ
0
****2022/12/02
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- 和書
- 白春