ヒトラーと海外メディア―独裁成立期の駐在記者たち

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ヒトラーと海外メディア―独裁成立期の駐在記者たち

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  • サイズ 46判/ページ数 482p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560098783
  • NDC分類 234.074
  • Cコード C0022

出版社内容情報

なぜ彼らは?何も言わなかったのか?

 1933年、ヒトラーが首相に就任、国会議事堂放火事件を契機に、ヒトラーとナチ党は共産党やユダヤ人への弾圧を強化、国会選挙でナチ党が勝利、全権委任法を可決して、独裁体制が成立した。大きな歴史的転換期となったこの年、海外メディアやその駐在記者たちは、ヒトラーおよび「ナチ台頭」、「ユダヤ人迫害」をどのように報道していたのか? 本書は、フランスのジャーナリスト(メディア批評)が、ナチに批判的で国外追放された記者から従順で妥協的な記者まで、当時の記事や回想録を掘り起こして徹底検証する。
 海外メディアやその駐在記者たちが検閲や威嚇に屈せず、欺瞞や宣伝に騙されず、ナチを告発する報道は困難極まりなかった。ナチに目をつけられていたエドガー・マウラーや、ヒトラーに独占インタビューしたドロシー・トンプソンのように辛辣な記者は、すぐに国外追放されてしまう。一方、ナチとは妥協しながら、現場に残ることが重要と考えるルイス・ロッホナーは、批判の対象となる。「トランプ現象」と「報道の自由」が脅かされる現代に警鐘を鳴らす書。三浦俊章氏(朝日新聞編集委員)推薦。〈フランス・ジャーナリズム会議賞〉受賞作品。

内容説明

フランスのジャーナリスト(メディア批評)が、「ヒトラー独裁成立期」の報道記事や記者の回想録を掘り起こして検証する、警世と内省の書。“フランス・ジャーナリズム会議賞”受賞作品。

目次

ドイツのムッソリーニ
舞いもどった“セントルイス号”
『ニューヨーク・タイムズ』の深み
エドガー・マウラーの国外追放
ベルリンのブラッスリー“タヴェルヌ”
アメリカ大使館
検閲と自粛
最初の収容所のガイド付き見学
一九三三年のユダヤ人商店ボイコットにおける“役割分担”
ほかの追放
『ラ・クロワ』(十字架)紙と『リュマニテ』紙
長いナイフ、解けた呪縛
〈ニュルンベルク法〉
「あなたはユダヤ人をどうしたいのですか?」
彼らの雇い主たち
ヒトラーをインタビューする
二人の使者
特殊な自殺
ドイツの否認
〈AP〉曰く、新体制に機会を与えよう
エピローグ なぜ彼らは何も言わなかったのか?

著者等紹介

シュネーデルマン,ダニエル[シュネーデルマン,ダニエル] [Schneidermann,Daniel]
1958年、パリ生まれ。ジャーナリスト。『ル・モンド』紙で多くの署名記事執筆のほか、独自の執筆活動を25年間続けていたが、同紙批判本を擁護したことで解雇された。現在は『リベラシオン』紙に移り、メディア評論コラムを担当している。また国営テレビ“フランス5”にて、テレビ報道を論評する番組“静止画像”(アレ・シュル・イマージュ)で企画製作とキャスターを務めたが、局の方針で放送は打ち切られた。しかし同番組をインターネット上で立ち上げ、ウェブ放送を継続し、およそ2万6000人の有料視聴者を獲得している

吉田恒雄[ヨシダツネオ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

99
礼儀正しく恥を知る人間ほど、相手も同じ態度をとるとの前提で動く。文明や法律が発展し、昔のような野蛮人ではないと考えるのなら尚更だ。なので平然と嘘をつき、恥知らずで暴力をも辞さぬ権力者を前にすると思考停止に陥る。特に公正中立な報道を標榜するメディア関係者は、大量に発信される嘘の真偽を指摘するのに疲れて権力に迎合するか危険性を訴え続けるかを迫られる。本書で描かれるヒトラーの手法はトランプに継承され、今またプーチンがウクライナ侵攻で利用している。有効だから何度も使われたのなら、今後も同じ事態が繰り返されるのか。2022/03/15

くらーく

4
あとがきまで含めると500ページ弱。いやー厚い本を久しぶりに。しかも読みにくい。著者はフランスのユダヤ人。フランスのエスプリなのか知らんけど、話があっちこっちに派生したり、時代も前後して、アメリカ大統領選になったりと、なかなかしんどいわ。 ただ、読み応えは十分。エッセンスをまとめれば、と思わない事も無いけど、当時の資料をや該当者の著者を引用したりで、客観的な仕上げになっているようですな。人生の意義を探る年齢でもあったのでしょう。本書は、2019年のフランス・ジャーナリズム会議賞を受賞したそうで。2022/03/31

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