夜の声

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  • サイズ 46判/ページ数 220p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560098738
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

耳をすませば、?声が聞こえてくる

 人魚の死体が打ち寄せられた町の人々の熱狂と奇妙な憧れを描く「マーメイド・フィーバー」。夜中に階下の物音を聞きつけた妻が、隣で眠る夫を起こさずに泥棒を撃退しようとあれこれ煩悶する「妻と泥棒」。幽霊と共に生きる町を、奇異と自覚しつつもどこか誇らしげに語る「私たちの町の幽霊」。勝手知ったるはずの自分の町が開発熱でまるで迷宮のようになってしまう「近日開店」……。
 ミルハウザーといえば、細部まで緻密な描写でリアルに感じられるが、決定的にどこか変という世界が特徴である。前作『ホーム・ラン』ではその想像力は外へ外へと広がり宇宙を感じさせたが、本書で印象的なのは、内に広がる内省的なもの。「夜の声」はそれが顕著な傑作。夜中に自分の名前を呼ぶ声を聞いた旧約聖書の少年の物語を軸に、“声”を待ちわびる、時空を超えた者たちの心のうちをたどる。じつはこの短篇の原題はA Voice in the Nightと単数だが、短篇集全体の原題はVoices in the Nightと複数。つまり、一篇一篇が「声」なのである。唯一無二の世界を生み出す名人が緻密な筆致、驚異の想像力で紡ぐ八篇の声に耳を傾けていただきたい。

内容説明

人魚の死体が打ち寄せられた町の人々の熱狂と奇妙な憧れを描く「マーメイド・フィーバー」。夜中に階下の物音を聞きつけた妻が、隣で眠る夫を起こさずに泥棒を撃退しようとあれこれ煩悶する「妻と泥棒」。夜中に自分の名前を呼ぶ声を聞いた旧約聖書の少年の物語を軸に、声を待ちわびる者たちの心のうちをたどる傑作「夜の声」など、唯一無二の世界を生み出す名人が緻密な筆致、驚異の想像力で紡ぐ8篇の声。

著者等紹介

ミルハウザー,スティーヴン[ミルハウザー,スティーヴン] [Millhauser,Steven]
1943年、ニューヨーク生まれ。アメリカの作家。1972年『エドウィン・マルハウス』でデビュー。『マーティン・ドレスラーの夢』で1996年ピュリツァー賞を受賞。『私たち異者は』で2012年、優れた短篇集に与えられるThe Story Prizeを受賞。邦訳に『ナイフ投げ師』(1998年、表題作でO・ヘンリー賞を受賞)(白水Uブックス)など

柴田元幸[シバタモトユキ]
翻訳家。アメリカ文学研究者。主要著書に『生半可な学者』(白水Uブックス、講談社エッセイ賞受賞)、『アメリカン・ナルシス』(東京大学出版会、サントリー学芸賞受賞)ほか。文芸誌『MONKEY』(スイッチ・パブリッシング)責任編集(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のっち♬

141
『Voices in the Night』より『ホーム・ラン』未収録の8篇。『私たちの町の幽霊』で非現実への抑え難い好奇心を追求し、現実認識の揺さぶりは作品全体に影響している。『妻と泥棒』『マーメイド・フィーバー』『近日開店』は非日常に対峙した混乱が鮮やかに描かれていてどれも視点・毛並が異なり、程よく滑稽味もあって退屈しない。特にマーメイドは関心の焦点が顕現している。『アメリカン・トールテイル』は誇張した設定と比喩が愉快。『場所』と表題作は時空を跨いだ構成の妙が光る傑作。夜眠れぬ者に静かな声を届ける一冊。2022/11/24

やいっち

91
本書は「ラプンツェル」や「私たちの町の幽霊」「マーメイド・フィーバー」「夜の声」など8作品の短編集。必ずしも小説読みが得手ではない自分は、ミルハウザーの世界は初めてで最初の「ラプンツェル」からしてこの世界をどう受け止めればいいのか戸惑い続けた。数編を読んで自分の常識に引き寄せるのではなく、素直にありのままに叙述に従えばいいのだと気づいた。2022/02/26

ケロリーヌ@ベルばら同盟

65
目覚めよと呼ぶ声あり。濃密な夜から掘り出され、ミルハウザーという焔に灼かれ窯変する寓話、ルポルタージュ、駄法螺。奇想と流麗な語りが紡ぎ出す新たな神話。闇の底を渉る声。密やかに五感に滲みいる冷たい夜の香り、比類なきその手触り、その容。2021/12/18

キンモクセイ

59
〝ラプンツェル〟ディズニーやお伽噺で描かれるラプンツェルとは違う。王子が足繁く通う理由は宮廷の着飾った美しい婦人たちとは違う。記憶に留めて置くことができないラプンツェルの魅力。だからこそ毎晩訪れてしまう。ラプンツェルを幽閉している女魔法使いもまた彼女に魅了されてしまっているから、夜明けの光とともに会いに行くのだろう。〝私はたちの町の幽霊〟これほど頻繁に出会うとまるで生活の一部みたい。彼らは喋らないしすぐに消えてしまうけど、同じ時間を一緒に過ごしている。他の町には住めない。彼らがいないと物足りないから。2022/02/21

Tenouji

41
個人的には「ラプンツェル」で、もたついたが、「マーメイド・フィーバー」「近日開店」「場所」が、凄かった…「マーメイド・フィーバー」ではテクノロジーへの熱狂、「近日開店」では資本集中による急激な都市化への適応などがモチーフか。「場所」は、日本の聖地の話しのようで、全く理解できる内容で、ビックリしたw。さすが、ミルハウザー!2022/04/10

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