トクヴィルと明治思想史―“デモクラシー”の発見と忘却

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トクヴィルと明治思想史―“デモクラシー”の発見と忘却

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  • サイズ 46判/ページ数 334p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560098653
  • NDC分類 311.235
  • Cコード C1010

出版社内容情報

「文明化」を夢見た明治日本

 文明化を追い求めた明治日本は、翻訳書が果たした役割がいまと比較にならないぐらい大きかった。そして数多くの翻訳書が刊行されるなかで、新たな概念もたくさん生まれた。
 本書では、アレクシ・ド・トクヴィルと『アメリカのデモクラシー』に焦点を当てて、その営為を明らかにする試みである。
 トクヴィルによって見出された「諸条件の平等」としてのデモクラシーについて、あるいはその帰結である「個人主義」や「多数の圧制」について、明治の日本人はいかに理解したのか? またいかに誤解したのか? 本書は徹底的に解明している。
 その際、目を向けるのは、福澤諭吉ら明治思想界のスターだけでなく、むしろ時代の脇役たちである。
 時代のあり方や将来を真剣に考えていたにもかかわらず、英傑に遮られ、注目されなかった人々。実は、彼らの西洋受容こそがその時代の典型であり、そこからしか時代の全体像は描けないのだ。
 自由民権運動に邁進した肥塚龍、社会における宗教の意味を考えた中村敬宇や明治キリスト教界、国会開設の意味を自治論からとらえ直した植木枝盛や星亨、高田早苗……トクヴィルを軸に描く、新たな明治思想史へ。

内容説明

明治日本が夢見た「文明国」のかたち…自由民権運動から地方自治論・宗教論・女性教育論、そして革命論まで、明治日本の鏡としてのトクヴィルとアメリカ。

目次

第1章 平等主義者の政体書?(肥塚龍という政治家;『自由原論』精読―翻訳の基底にあるもの;肥塚龍とトクヴィル)
第2章 現実の日本、鏡のフランス、そして理想のアメリカ(宗教;女子教育と女性の役割;自治 ほか)
第3章 消え去ったトクヴィルの影―忘却と復権(忘却に沈んだ『デモクラシー』;再び浮上する『デモクラシー』;終戦直後における『デモクラシー』)

著者等紹介

柳愛林[リュエリン]
大韓民国釜山生まれ。高麗大学政治外交学科卒業。2018年、東京大学大学院法学政治学研究科博士課程単位取得退学。2019年に博士号(法学)取得。現在、東京大学大学院法学政治学研究科附属ビジネスロー・比較法政研究センター特任講師。専門は日本政治思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Ra

0
トクヴィルの受容史。第Ⅰ章では,初めて『アメリカのデモクラシー』の第一巻を完訳した肥塚龍の『自由言論』(1881年)を検討。同訳書は,トクヴィルが定義した「諸条件の平等」と異なり,〈デモクラシー〉概念を政体として理解し,訳語を「共和」とする致命的な欠点があった。その他の訳語の不味さも合わさり,トクヴィル思想の適切な理解には程遠い代物。その原因は訳者だけでなく英訳版の欠陥などにも求められる。(続く)2022/02/16

石橋

0
宇野重規の「民主主義とは何か」を読んでいたから、トクヴィルの名前に反応してこちらへ。とても面白い。トクヴィルは当時のフランスと比較してアメリカにおけるデモクラシー<諸条件の平等>を評価しているが、その危険性として「宗教との過度な結びつき」あるいは「人々の無関心」などをああげていて、現代にも通じる内容。2022/02/14

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