出版社内容情報
自身も被災した都市社会学者が、コミュニティに分け入り、行政の復興政策から零れ落ちる被災者の営みを追いかけた十年の記録。
内容説明
被災者それぞれの「生」に寄り添う支援のありかたとは…“小文字の復興”という視座。
目次
大熊町、九年六カ月後の「いま」
第1部 復興施策のなかのコミュニティ(ポスト三・一一は虚妄か?―オオクマはどう変わったか;小文字の復興のために―コミュニティの再審に向けて;誰のためのコミュニティ施策か―絆補助金制度の虚と実)
第2部 希望をつむぐ(出会いの可能性―サロン/ポストサロンにおける二つの時間;復興へのささやかな希望―会津会と「會空」をめぐる人びと;ふるさと幻想を超えて―「おおくまふるさと塾」の活動をめぐって;ゆらぐ墓石と多様化する葬送形態―「人間の尊厳性」をもとめて;震災アーカイブと外に向かう復興文化―震災をめぐる記憶をめぐって)
第3部 希望の底にあるもの(「犠牲のシステム」とコ・プレゼンスの可能性―原発事故被災者と支援者の間;防災と多様な知の相克―社会学からの知の連携への一視点;「地域専門家」のひとつのかたち―中間貯蔵施設に向き合う人びと)
希望の不定形な「かたち」
著者等紹介
吉原直樹[ヨシハラナオキ]
1948年生まれ。東北大学教授、大妻女子大学教授などを経て、横浜国立大学大学院都市イノベーション学府・研究院教授。東北大学名誉教授。社会学博士。専攻は、都市社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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大熊町、9年6カ月後の「いま」 復興施策のなかのコミュニティ:ポスト3.11は虚妄か 小文字の復興のために―コミュニティの再審に向けて 誰のためのコミュニティ施策か―絆補助金制度の虚と実 希望をつむぐ:出会いの可能性 復興へのささやかな希望 ふるさと幻想を超えて ゆらぐ墓石と多様化する葬送形態 震災アーカイブと外に向かう復興文化 希望の底にあるもの:犠牲のシステムとコ・プレゼンスの可能性 防災と多様な知の相克 「地域専門家」のひとつのかたち―中間貯蔵施設に向き合う人びと 希望の不定形な「かたち」2021/04/09
しお
0
論者の立場が偏っていた2021/09/15