出版社内容情報
映画に関する「最終決定権」を握っていたのはヒトラーだった。独裁者がドイツ映画の中心に屹立していたことを証する画期的論考。
内容説明
ヒトラーの権力掌握と一党独裁国家の確立、ベルリン・オリンピック、スペイン内戦、障害者「安楽死」政策、ユダヤ人絶滅政策など、ナチ・ドイツ史を追いながら、独裁者が第三帝国の映画の中心に屹立していたことを検証する。英国のドイツ現代史家による、定説に一石を投じる論考。
目次
第1章 ベルクホーフでの映画鑑賞―ヒトラーのホーム・シアター
第2章 上映禁止から制作委任へ―ヒトラー、映画産業に介入する
第3章 ヒトラーの映画監督―レニ・リーフェンシュタール、一九三三年のニュルンベルク党大会を撮る
第4章 ヒトラーを称える―『意志の勝利』と『オリンピア』
第5章 映画の中の総統―ドイツ映画に登場するヒトラー
第6章 宮廷を主宰する―ヒトラーと俳優たち
第7章 戦争を見守る―ヒトラーと戦時の映画
第8章 ジェノサイドの準備―ナチ映画『ユダヤ人ジュース』と『永遠のユダヤ人』
第9章 英雄からカメラ嫌いへ―ナチ戦時ニュース映画の中のヒトラー
第10章 神のごとき才能―ヒトラーの戦争と映画スター
著者等紹介
ニーヴン,ビル[ニーヴン,ビル] [Niven,Bill]
英国ノッティンガム・トレント大学のドイツ現代史の教授。ナチズム、ヒトラー、第三帝国の記憶、東ドイツの歴史と記憶、現代ドイツ、20世紀ドイツの映画と文学、20、21世紀における回想と追悼を研究領域としている
若林美佐知[ワカバヤシミサチ]
ウィーン大学博士課程哲学・自然科学部史学専攻修了、哲学博士(Doktorin der Philosophie)。お茶の水女子大学大学院人間文化研究科比較文化学専攻博士課程修了、博士(人文科学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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